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「シニア層から応募がほしい」
「60代・70代も歓迎したいけど、求人でどう伝えればいいか分からない」
「年齢で不安を持たれずに応募してもらうには、何を書けばいいのか」
採用のご相談をいただく中で、このようなお話を聞くことがあります。
人手不足が続く中で、シニア層の採用を考える企業は増えています。警備、清掃、物流、マンション管理、飲食、小売、介護補助、軽作業などでは、シニア層が大きな戦力になるケースも少なくありません。
ただ、シニア層に応募してもらうためには、単に「シニア歓迎」「年齢不問」と書くだけでは不十分です。
求職者側には、年齢に対する不安があります。
自分の年齢でも本当に応募していいのか。
体力的に続けられる仕事なのか。
若い人ばかりの職場で浮かないか。
覚えることが多すぎないか。
年齢を理由に雑に扱われないか。
短時間や週数日でも働けるのか。
今までの経験を活かせるのか。
こうした不安に先回りして答えられている会社は、シニア層から応募されやすくなります。
内閣府の令和7年版高齢社会白書では、60歳以上の男女のうち、収入を伴う仕事をしている人の割合は4割を超えているとされています(※1)。さらに、令和6年度の調査では、高齢者が仕事を選ぶ際に「自分の経験やスキルが生かせる」ことも重視されていることが示されています(※1)。
つまり、シニア層は「仕方なく働く人」だけではありません。健康維持、社会とのつながり、経験の活用、生活の充実など、さまざまな理由で働く人がいます。
シニア層は「歓迎されているか」をかなり見ている
シニア層の求職者は、求人を見る時に「本当に自分の年齢でも大丈夫なのか」を気にしています。
企業側が「年齢不問」と書いていても、実際に働いている人の年齢層が分からないと不安になります。
50代・60代が活躍中なのか。
70代でも働いている人がいるのか。
未経験から始めた人がいるのか。
短時間勤務の人がいるのか。
体力的に無理がない仕事内容なのか。
ここまで具体的に書くことで、応募のハードルは下がります。
逆に、「年齢不問」とだけ書いていて、写真には若い人しか写っていない、仕事内容も体力的な負担が分からない、勤務時間も長時間しかないという状態だと、シニア層は応募を迷います。
シニア層が応募前に確認していること
シニア層が求人を見る時に確認している項目を整理すると、以下のようになります。
| 確認していること | 求職者の不安 | 企業が伝えるべき情報 |
|---|---|---|
| 年齢 | 自分の年齢でも応募できるか | 50代・60代・70代の在籍状況 |
| 体力面 | 無理なく続けられるか | 立ち仕事、重い物、休憩、移動距離 |
| 勤務時間 | 長時間勤務がきつくないか | 短時間、週2〜3日、午前のみなど |
| 仕事内容 | 覚えられるか、できるか | 作業内容、1日の流れ、研修 |
| 職場環境 | 若い人ばかりでないか | 年齢層、人数、雰囲気 |
| 経験の活用 | これまでの経験が活かせるか | 接客経験、管理経験、生活経験の活用 |
| 健康面 | 急な体調不良が心配 | シフト相談、休憩、無理のない配置 |
シニア採用では、仕事内容の魅力だけでなく、「無理なく働けるか」「年齢を理由に不安にならないか」を伝えることが大切です。
「シニア歓迎」だけでは伝わらない
求人でよく見る表現に「シニア歓迎」があります。
この言葉自体は悪くありません。ただ、それだけでは求職者には伝わりません。
本当に60代でも採用しているのか。
70代でも応募できるのか。
どんな仕事を任されるのか。
体力的に大丈夫なのか。
若い人と同じスピードを求められないか。
こうした不安が残るからです。
たとえば、以下のように具体的に書くと伝わりやすくなります。
「現在、60代スタッフも在籍しています」
「未経験から始めた方も多く、最初は簡単な作業からお任せします」
「重い荷物を持つ作業はほとんどありません」
「週2日から勤務可能なので、無理なく働けます」
「立ち仕事はありますが、こまめに休憩を取りながら働けます」
シニア層にとって大切なのは、歓迎されていることが具体的に見えることです。
シニア層は収入だけでなく、健康や社会とのつながりも見ている
シニア層が働く理由は、収入だけではありません。
マイナビが2026年に発表した「シニアのアルバイトに関するライフエンゲージメント調査」では、アルバイト就業中の60〜70代において、「働かなくてもいい状況であっても働きたい」という価値観が多数派とされています(※2)。また、アルバイトをする目的として、男女ともに「健康維持」「健康的な生活リズム」「生活費」が上位に挙がっています。
つまり、シニア層には「稼げる仕事」だけでなく、「生活リズムを整えられる仕事」「人と関われる仕事」「無理なく続けられる仕事」も響きます。
求人では、時給だけでなく、働くことで得られる生活面のメリットも伝えるとよいです。
朝の時間を活用できる。
適度に体を動かせる。
人と関わる機会がある。
週数日から無理なく働ける。
これまでの経験を活かせる。
このような情報は、シニア層にとって安心材料になります。
中小企業がシニア層に選ばれるために
中小企業は、大手企業ほど制度が整っていないこともあります。
ただ、中小企業だからこそシニア層に合う部分もあります。
職場の距離が近い。
責任者に相談しやすい。
シフトの相談がしやすい。
少人数で顔が見える。
地域で長く働ける。
経験や人柄を見てもらいやすい。
このような魅力は、シニア層にとって安心につながります。
ただし、「柔軟に相談できます」だけでは伝わりません。実際にどのような働き方ができるのかを具体的に書く必要があります。
「週3日勤務の方もいます」
「午前中だけの勤務も相談できます」
「体調面に不安がある場合は、無理のない業務から始められます」
このように伝えると、応募しやすくなります。

まとめ
シニア層が応募しやすい会社は、年齢不安を減らす情報を出しています。
何歳くらいの人が働いているのか。
体力的に無理がない仕事なのか。
短時間や週数日で働けるのか。
未経験でも始められるのか。
職場に馴染めるのか。
これまでの経験を活かせるのか。
「シニア歓迎」と書くだけではなく、安心して応募できる具体的な情報を出すことが大切です。
シニア層からの応募を増やしたい、年齢不安を減らす求人や面接設計を整えたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、シニア採用に向けた求人設計を一緒に整理していければと思います。
