本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。
忙しい方へ|この記事の結論
この記事でわかること
- ピッキングだけでも分かれる作業内容の書き分け
- 商品の重さ・歩く距離を数字にする方法
- 倉庫の温度環境を「空調あり・なし」で終わらせない書き方
- 「黙々作業」でも発生する人とのやり取り
- 制服・安全靴・通勤方法の事前告知
求人票に書かれている「倉庫内軽作業」という言葉。
採用する会社側では仕事内容をまとめた便利な表現ですが、求職者からするとかなり曖昧です。
段ボールを運ぶのか。
小さな商品を箱に入れるだけなのか。
冷蔵倉庫なのか。
一日中歩くのか。
10kg以上の商品を持つのか。
機械を使うのか。
同じ「軽作業」でも、職場によって仕事内容は全く違います。
それにもかかわらず、
「倉庫内での簡単な軽作業です。未経験でも安心!」
だけで募集している求人は少なくありません。
倉庫内軽作業で応募が来ない時は、「軽作業」という言葉に頼りすぎていないかを最初に確認した方がいいです。
「軽作業=身体が楽」と受け取られる可能性がある
企業側が使う「軽作業」は、専門的な資格や高度な技術を必要としない作業という意味合いで使われることがあります。
しかし求職者は、
「軽い商品を扱う仕事」
「体力的に楽な仕事」
と受け取るかもしれません。
実際には、
8時間のほとんどが立ち仕事。
倉庫内を一日かなり歩く。
飲料ケースを持つ。
夏は暑い。
冬は寒い。
という仕事であれば、「思っていた軽作業と違った」になります。
応募を増やすために楽そうに見せるより、何が軽くて、何が大変なのかを明確にする方がいいです。
ピッキングだけでも仕事内容は何種類もある
「商品のピッキング」
だけでも、現場によって違います。
紙のリストを見て商品を探す。
ハンディ端末でバーコードを読み取る。
カートを押して倉庫内を歩く。
ベルトコンベアから商品を取る。
棚から小物商品を集める。
ケース単位で飲料を集める。
同じピッキング求人でも、体力や必要なスピードは違います。
例えば、
「ハンディ画面に表示された棚番号までカートを押し、商品を取ってバーコードを読み取ります」
と説明すれば、未経験者でも仕事を想像できます。
仕事内容を短くすることと、分かりやすくすることは別です。
求人原稿で応募数が変わる理由は『求人原稿で応募数が変わる理由』で詳しく解説しています。
商品の重さはかなり重要
倉庫求人で応募者が気にするポイントの一つです。
「商品は軽い物が中心です」
ではなく、
「文房具・雑貨が中心で、500g~2kg程度の商品が多い」
「最大10kg程度の段ボールを持つことがあります」
など、実態が分かる方が判断できます。
もちろん毎回重量を測る必要はありません。
現場責任者へ聞けば、扱う商品の種類や最も重い物はだいたい分かるはずです。
特に主婦層やシニア層を採用したいのであれば、
「自分でも持てる重さなのか」
は応募を左右します。
「女性活躍中」と書くより、商品の重量を書いた方が直接的です。
「歩きます」を数字にできないか
広い物流倉庫の場合、ピッキングでかなり歩くことがあります。
これも実際に働いて初めて知るとギャップになります。
もし現場で、
「勤務中は倉庫内を移動する時間が多い」
のであれば、その旨を伝えます。
歩数計などで実際のスタッフの1日の歩数を計測してみるのも面白い採用材料になります。
例えば平均1万歩前後だったとすれば、それを見て「適度に体を動かしたい」と感じる人もいれば、「自分には厳しい」と判断する人もいます。
どちらでも構いません。
採用で重要なのは、入社してから気付かれることを減らすことです。
倉庫内の温度を「空調あり・なし」だけで終わらせない
物流倉庫では、温度環境も大きなポイントです。
常温倉庫。
冷蔵。
冷凍。
空調完備。
スポットクーラー中心。
では働き方が全く違います。
「倉庫だから夏は暑そう」と思って応募を避けている人がいる一方で、本当に冷暖房完備の倉庫なら、それは強い訴求材料になります。
逆に空調設備が限定的なら、
飲料を用意している。
休憩室は冷暖房完備。
暑い時期は休憩を追加する。
など、実際の対策を説明できます。
「快適な職場です」と評価を書くより、設備の事実を書いた方が求職者は判断しやすいです。
スピードを求める仕事なのか
軽作業求人で意外と重要なのがここです。
未経験者の中には、
「マイペースに黙々とできる仕事」
を想像して応募する人がいます。
しかし実際の物流現場では、出荷時間が決まっており、一定の作業スピードが求められることがあります。
個人ごとに件数目標があるのか。
チーム単位なのか。
慣れるまではスピードより正確さを優先するのか。
ここを説明した方がいい。
例えば、
「最初から速さを求めるのではなく、まず商品と場所を覚えて正確に作業するところから始めます」
という教育方針があるなら、未経験者の安心材料になります。
逆にスピードが重要な職場なら、その仕事が得意な人を採った方が定着しやすいです。
「黙々作業」でも人とのやり取りはある
倉庫求人では、
「接客なし!一人で黙々と働けます」
という訴求をよく見ます。
確かに接客はありません。
しかし実際には、
朝礼。
作業指示。
スタッフとの確認。
商品が見つからない時の相談。
交代時の引き継ぎ。
など、人とのコミュニケーションがあります。
完全に誰とも話さない仕事のように見せると、入社後に違和感が出ます。
「接客業務はありませんが、スタッフ同士で確認しながら作業します」
くらいの方が実態に近い職場も多いでしょう。
制服・安全靴・持ち物も応募前に伝える
倉庫によって、
安全靴必須。
手袋支給。
制服貸与。
私服勤務。
ヘルメット着用。
などルールがあります。
求職者には細かいことに見えて、実際に働く上では重要です。
安全靴を自分で用意する必要があるなら費用もかかります。
会社支給なら、それも求人に書けます。
さらに更衣室、ロッカー、休憩室、食堂、自販機など、毎日使う設備も採用材料になります。
大きな福利厚生制度より、こうした「毎日どう働くか」に関係する設備の方がアルバイト・パートには刺さることがあります。
応募前の求職者が不安に感じていることは『応募する前の求職者が不安に感じていること|採用担当が先回りして伝えるべき情報』で詳しく解説しています。
通勤方法は物流倉庫ほど重要になる
物流センターは駅前ではなく、郊外や工業団地にあるケースもあります。
求人に、
「○○駅から車15分」
とだけ書かれていると、車を持っていない人は応募できないと思います。
実際には送迎バスがある。
自転車通勤が可能。
駅から路線バスがある。
無料駐車場がある。
なら、そこまで説明します。
反対に車通勤が実質必須であれば、曖昧にせず伝えた方がいい。
勤務時間が早朝の場合は、公共交通機関が動いている時間かも確認が必要です。
求人の勤務地欄に住所を書くだけでは、通勤のしやすさまでは伝わりません。
「軽作業」という言葉を捨てなくてもいい
SEOや求人検索を考えれば、「軽作業」という言葉自体を使うことは問題ありません。
問題なのは、仕事内容までその4文字で終わらせてしまうことです。
例えば、
通販商品のピッキング・梱包などの倉庫内軽作業
とすれば、一段具体的になります。
その下で、
何を扱うのか。
どのくらい重いのか。
立ち仕事なのか。
倉庫内を歩くのか。
空調環境はどうなのか。
何人で働くのか。
まで伝える。
これだけで「軽作業」の意味が自社独自の仕事内容に変わります。
応募が来ない会社に共通する原因は『応募が来ない会社に共通する5つの原因』で詳しく解説しています。
応募が来ない時は「簡単」を増やすのではなく、解像度を上げる
倉庫内軽作業で応募が来ないと、
「誰でもできる簡単作業!」
「覚えることは少なめ!」
「未経験でもラクラク!」
と、さらに簡単さを強調したくなります。
ただ、求職者が応募しない原因が「仕事内容が分からない」なのであれば、それでは解決しません。
段ボールは何kgなのか。
一日どの程度歩くのか。
どんな商品を扱うのか。
何を使ってピッキングするのか。
夏の倉庫はどうなのか。
ここまで見せれば、応募者は自分にできるか判断できます。
「軽作業」は職種名として便利な言葉ですが、採用では便利すぎる言葉でもあります。
軽作業と書いた後に、どこまで具体化できるか。
倉庫求人の応募率を改善するなら、キャッチコピーを足すより先に、現場へ行って仕事内容を細かく聞いてみることをおすすめします。
「採用コンテンツ制作」だけでなく、採用活動全体を見直したい場合は 採用強化プロジェクト をご覧ください。
