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忙しい方へ|この記事の結論
この記事でわかること
- 見るべき5つの数字と、それぞれが示していること
- 同じ「応募ゼロ」でも改善場所がまったく違う2社の例
- 予算消化率が低いまま判断してしまう危うさ
- 応募単価だけを追うと起きること
- 応募ゼロの相談を受けた時に最初に確認すること
「求人広告に20万円使ったのに応募が0件でした」
採用の相談では、こうした話も珍しくありません。
経営者からすると、
「20万円使って0件なら、この媒体はダメじゃないか」
と思うのも自然です。
ただ、採用側としてはここで媒体を良い・悪いと判断する前に、確認したい数字があります。
求人広告は、掲載した瞬間に応募が発生するものではありません。
表示される→クリックされる→原稿を読む→応募する
という流れがあります。
応募ゼロというのは、このどこかで求職者が止まっている状態です。
私なら、次の5つの数字から原因を探します。
1.表示回数|そもそも求職者に見られているか
最初に見るのは表示回数です。
極端な話、求人が100回しか表示されていないのに、
「応募が0件だから原稿が悪い」
とはまだ判断できません。
そもそも応募してもらえるだけの母数がありません。
表示回数が少ない場合は、
掲載順位。
検索条件とのマッチ。
募集エリア。
職種。
広告予算。
など、原稿を読まれる前の部分を確認します。
応募ゼロだからと仕事内容を全面的に書き直しても、表示されていなければ状況はほとんど変わりません。
表示回数が少ない時に確認する項目は『Indeed PLUSで表示されない原因とは?求人が求職者に届かない時の確認項目』で詳しく解説しています。
2.クリック数|何人が求人詳細まで来ているか
次がクリック数です。
例えば、
表示10,000回・クリック20回
と、
表示10,000回・クリック500回
では、同じ応募0件でも問題が違います。
前者なら検索結果上で選ばれていない。
後者なら求人詳細までは来てもらえている。
求人ボックスでも「表示回数」と「クリック数」を別の指標として管理しており、有料求人についてクリック率なども確認できます。求人ボックス
クリック数を見ることで、求職者がどこまで来ているのかが分かります。
3.クリック率|他社と並んだ時に選ばれているか
クリック率は、
クリック数÷表示回数
で見る数字です。
表示は十分あるのにクリック率が低い場合、私はまず検索結果画面を確認します。
自社だけ給与が低くないか。
職種名が分かりにくくないか。
勤務地が不利ではないか。
他社の方が働き方を具体的に伝えていないか。
ここで大事なのは「原稿単体」で評価しないことです。
求人広告は競合企業と横並びになります。
社内で見れば良い条件でも、検索結果上では普通ということがあります。
逆に給与は高くなくても、勤務時間や休日、通勤のしやすさで選ばれる求人もあります。
クリック率は、自社求人が市場でどう見えているのかを知る数字でもあります。
クリックされる求人タイトルの作り方は『求人ボックスでクリックされない理由|検索結果で選ばれる求人タイトルの作り方』で詳しく解説しています。
4.応募率|読まれた後に応募したくなっているか
クリックは取れているのに応募が来ない。
この段階になって、ようやく求人原稿の中身を強く疑います。
仕事内容を読んでも働く姿が想像できない。
給与の説明が分かりづらい。
勤務時間が複雑。
必須条件が多い。
メリットより会社説明が長い。
写真から職場の雰囲気が伝わらない。
こうした理由で離脱している可能性があります。
求人ボックスでも、応募率は有料クリック回数に対して求人への応募があった割合として定義されています。求人ボックス
応募率が悪い場合は、「もっと格好いい文章を書く」よりも、求職者が応募をためらう理由を減らす方が改善しやすいです。
5.予算消化率|判断できるだけの配信量があるか
意外と重要なのが予算です。
例えば月30万円の予定だったのに、実際には3万円しか消化していない。
この状態で、
「1カ月出したけど応募がありませんでした」
と言っても、想定していた配信量に達していない可能性があります。
逆に予算を短期間で使い切っているなら、配信設計や求人ごとの予算配分を見直す必要があります。
求人ボックスの有料オプションはクリック課金型で、クリック数とクリック単価によって費用が発生します。求人ボックス
媒体によって料金体系は違いますが、「いくら設定したか」ではなく「実際にどれだけ配信されたか」を見ることは共通して重要です。
応募ゼロでも、改善場所はまったく違う
例えばA社。
表示30,000回。
クリック50回。
応募0件。
この場合は検索結果で選ばれていない可能性を考えます。
一方B社。
表示30,000回。
クリック1,000回。
応募0件。
ここまでクリックされているなら、原稿内容や条件、応募導線の確認を優先します。
結果だけ見れば両社とも「応募ゼロ」です。
しかし、改善内容は真逆です。
これが求人広告を数字で見る意味です。
「応募単価」だけで採用を見ない
応募が発生し始めると、多くの企業が応募単価を重視します。
もちろん大切です。
ただ、
応募単価3,000円で10人応募→面接0人
と、
応募単価10,000円で5人応募→2人採用
なら、採用活動としての評価は変わります。
最終的に必要なのは応募者ではなく、会社に必要な人材です。
応募単価だけ安くすることが採用の目的にならないようにしたいところです。
応募単価以外も含めた費用対効果の見方は『求人媒体の費用対効果をどう判断する?応募単価だけでは見えない採用成果』で詳しく解説しています。
私が応募ゼロの相談を受けた時に最初に聞くこと
「どんな求人原稿ですか?」
より先に聞きたいのが、
「何回表示されていますか?」
です。
次にクリック。
クリック率。
応募率。
予算。
ここまで見れば、大体どの段階で止まっているのかが見えてきます。
そこで初めて、原稿を変えるのか、職種名を変えるのか、条件を見直すのか、予算配分を変えるのかを決めます。
求人広告で応募が来ない時に、一番避けたいのは原因が分からないまま全部変更してしまうことです。
全部変えると、何が良くて何が悪かったのかも分からなくなります。
応募ゼロという数字は結果です。
その手前の数字を見ていけば、次に何をすべきかは意外とシンプルになります。
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