KNOWLEDGE
公開日:2026.09.03 [広告改善]

Indeed PLUSの応募単価を約85%改善|九州のパチンコ店の求人改善事例

本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。

Indeed PLUSに掲載しているのに、応募が来ない」

このようなとき、すぐに予算を増やしたり、新しい求人媒体を追加したりしていないでしょうか。

今回紹介するのは、九州各地に店舗を展開するパチンコ店の求人改善事例です。
ある郊外店舗では、配信開始から約2週間で10万5,019円を使い、108クリックを獲得していました。
しかし、応募は0件でした。

そこで、予算を追加する前に、求人の数字を「表示回数」「クリック率」「応募率」の
3段階に分け、それぞれに対応する改善を行いました。

  • 表示回数には、職種名の変更
  • クリック率には、トップ写真の変更
  • 応募率には、車での通勤時間が分かる地域訴求

その結果、改善前後の期間比較では、応募数が1件から4件へ増加。
応募単価は12万3,611円から1万9,097円となり、約84.6%改善しました。

結論から言うと、この事例では、表示回数・クリック率・応募率のすべてに改善が見られました。
求職者が求人を見つけ、仕事内容を理解し、自分にも働けると判断できる状態をつくること。

これが、応募改善につながった一番大きなポイントです。

※本記事は、過去に担当した求人広告運用の実績を基に、
企業・店舗が特定されないよう会社名、店舗名、所在地などを匿名化して紹介しています。
数値はIndeed PLUSの管理画面データを集計したものです。

この記事の内容

改善前後の主な変化は、次のとおりです。

指標改善前・移行期間改善後変化
表示数4,225回5,864回38.8%増
クリック数131回224回71.0%増
クリック率3.10%3.82%0.72ポイント増
応募数1件4件4倍
応募率0.76%1.79%1.03ポイント増
クリック単価944円341円63.9%減
応募単価123,611円19,097円84.6%減
利用額123,611円76,389円38.2%減

特に重要なのは、広告費を増やした結果ではないことです。
改善後は利用額が少ないにもかかわらず、クリック数と応募数の両方が増えました。

この事例では、数値と施策の関係を次のように判断しています。

改善した指標改善前の課題実施した施策改善結果
表示回数Indeed採用市場レポートの最多検索語「アミューズメント」と、掲載中の職種名がずれていた実際の検索語に合わせ、仕事内容をイメージしやすい職種名へ変更4,225回→5,864回
クリック率一覧画面の写真だけで業態を判断され、詳細を見られる前に離脱されていたパチンコ店と一目で分かる写真ではなく、外観写真へ変更3.10%→3.82%
応募率市区町村名だけでは、車で通える距離か判断しにくかった近隣エリアからの車での所要時間を具体的に記載0.76%→1.79%

ただし、厳密なA/Bテストではなく、複数の改善を同時期に行っています。
配信時期や競合状況も異なるため、それぞれの施策だけで数値が変わったと断定することはできません。今回は、変更した箇所と、その後に動いた指標を照らし合わせて上記のように判断しています。

Indeed PLUSは、掲載するだけで応募が増える仕組みではない

Indeed PLUSは、複数の求人サイトと採用管理システムをつなぐ求人配信プラットフォームです。
一度投稿した求人は、求人の内容や閲覧・応募状況などに応じて、
Indeedのマッチングテクノロジーにより適した連携求人サイトへ自動掲載されます。

また、有料掲載は求人がクリックされたときに費用が発生する仕組みです(参考:Indeed PLUS公式ページ)。

求人を届けられる範囲が広がるのは大きなメリットです。一方で、求人内容が分かりにくい、
勤務条件が求職者の生活と合わない、通勤できるか判断できないという状態まで自動で
直してくれるわけではありません。

Indeed PLUSで応募を増やすには、配信先だけでなく、
配信する求人そのものを改善する必要があります。

改善前は「108クリック・応募0件」だった

配信開始から約2週間の数値は、次のとおりでした。

指標初期約2週間の実績
表示数3,416回
クリック数108回
クリック率3.16%
応募数0件
利用額105,019円
クリック単価972円

応募が0件と聞くと、「表示数が足りない」「人口が少ない地域だから仕方がない」と考えがちです。

しかし、この求人はすでに108回クリックされていました。求人の詳細を見た人が一定数いるのに、応募開始にも進んでいませんでした。

数字を分解すると、改善すべき場所は一つではありませんでした。

  • 表示回数を増やすために、求人の見つかり方を変える
  • クリック率を上げるために、一覧画面での見え方を変える
  • 応募率を上げるために、勤務地への不安を解消する

この3段階を分けて改善しました。

表示回数・クリック率・応募率を改善した3つの施策

1.表示回数の改善|職種名を変更した

アルバイト求人の職種名は、次のように見直しました。

変更前変更後
パチンコ・スロット店のホール&カウンターアミューズメント施設のホールスタッフ

パチンコ店で働いた経験がない方の中には、「パチンコ店の仕事は専門知識が必要そう」
「遊技経験がないと難しそう」と感じる方もいます。また、仕事を探す際に「パチンコ店」と
いう言葉で検索していない方もいます。

実際にIndeedの採用市場レポートで検索キーワードを確認したところ、
今回のパチンコ店のホールスタッフ求人をクリックした求職者が、最も多く使っていた検索語は
「アミューズメント」でした。

求人を出す企業側は「パチンコ店のホールスタッフ」と表現していても、
求職者側は、より広い「アミューズメント」という言葉で仕事を探していたのです。

そのため、今回の職種名変更は、単に印象を柔らかくするための言い換えではありません。
Indeedの採用市場レポートで確認できた実際の検索行動に、求人の職種名を合わせる改善でした。

※検索語は、当時の対象求人についてIndeed採用市場レポートで確認した結果です。
すべてのパチンコ店求人で「アミューズメント」が最多になるとは限りません。

そこで、接客、店内案内、清掃、カウンター対応など、実際の仕事に近いイメージを
持ちやすい一般的な表現へ寄せました。同時に、本文ではパチンコ店での募集であることと、
具体的な業務内容を明記し、業態を隠す表現にならないようにしました。

求人本文には、ゲームセンターやボウリング場、飲食店、販売店などでの
接客経験も活かせることを自然に加えました。関係のない検索語を並べるのではなく、
経験の共通点を伝えることがポイントです。

Indeed公式も、職種名は求職者が最初に見る部分であり、特殊な社内用語を避け、
簡潔に仕事内容が伝わる一般的な表現を推奨しています(参考:Indeed「効果的な求人広告の書き方」)。

改善前・移行期間と改善後を比べると、全体の表示回数は4,225回から5,864回へ38.8%増加しました。
特に、職種名を変更したアルバイト・パート求人は、2,150回から4,261回へ約2倍に増えています。

この結果から、最多検索語だった「アミューズメント」を職種名に反映したことで、
求職者の検索行動と求人の表現が合い、これまで求人が届いていなかった人にも
表示されるようになったと判断しました。

2.クリック率の改善|あえて店舗の外観写真に変更した

次に見直したのが、求人一覧で最初に表示されるトップ写真です。

この事例では、パチンコ台、店内、スタッフの制服など、パチンコ店だと一目で分かる写真を
前面に出しませんでした。あえて建物の外観だけが写った写真へ変更しています。

狙いは、一覧画面の写真だけで「パチンコ店の仕事」と判断され、求人の中身を見られる前に
候補から外されることを防ぐためです。

まずは外観写真で「どのような職場だろう」と興味を持ってもらい、求人詳細をクリックしてもらう。
そこで、具体的な仕事内容、給与、働き方を読んでもらう流れをつくりました。

もちろん、業態を隠して応募させたわけではありません。求人本文では、パチンコ店のホール・カウンター業務であることを明記しています。あくまで、詳細を読む前の先入観だけで離脱されないための写真設計です。

改善前・移行期間と改善後を比べると、クリック率は3.10%から3.82%へ0.72ポイント上昇しました。正社員求人では3.47%から5.80%へ上がり、クリック数も51回から93回へ増えています。

写真以外の影響も含まれますが、トップ写真の変更後にクリック率が上昇しているため、この事例では写真変更がクリック率の改善に寄与したと判断しています。

Indeed公式も、画像には文字だけで伝えきれない職場の情報を分かりやすく伝え、求職者の目に留まりやすくする役割があると説明しています(Indeed「求人に画像を掲載するメリット」)。

ただし、「外観写真にすればクリック率が上がる」という意味ではありません。
今回は業界への先入観が応募の入口を狭めていると考え、外観写真を選びました。求人によっては、
スタッフや実際の仕事風景を見せた方が効果的な場合もあります。

3.応募率の改善|「意外に近い」と分かる車通勤訴求へ変更した

表示回数とクリック率が改善しても、勤務地への不安が残ったままでは応募につながりません。

今回の店舗は、公共交通機関よりも車で通勤する人が多いエリアにありました。
しかし、求人に市区町村名と「車通勤OK」と書くだけでは、求職者は自宅から
本当に通える距離なのか判断できません。

特に郊外の店舗は、地名だけを見ると「遠そう」と思われることがあります。
実際に地図で調べると近くても、調べてもらう前に求人から離脱されてしまいます。

そこで、求人本文に近隣エリアからの具体的な所要時間を追加しました。

  • 近隣の主要エリアから車で約15分
  • 別の生活圏から車で約20分
  • 少し離れたエリアからも車で約30分
  • 車通勤が可能で、駐車場を利用できること
  • 通勤時間帯の道路状況

単に「車通勤OK」と書くのではなく、求職者が「思っていたより近い」
「この時間なら通えそう」と判断できる情報へ変えたことがポイントです。

改善前・移行期間と改善後を比べると、応募率は0.76%から1.79%へ1.03ポイント上昇しました。
割合では約2.4倍です。

アルバイト・パート求人だけを見ても、応募率は1.59%から2.29%へ上昇し、
応募数は1件から3件へ増えました。

この結果から、近隣エリアからの所要時間を示し、通勤への心理的なハードルを下げたことが、
応募率の改善につながったと判断しています。

多店舗企業では、店名と住所だけを変えた共通原稿ではなく、店舗ごとの生活圏を
求人に反映することが重要です。同じ市内だけでなく、車で通える近隣市町村まで確認すると、
新しい応募対象が見えてきます。

改善後は、少ない広告費でクリック数と応募数が増えた

改善前・移行期間と改善後を比べると、利用額は12万3,611円から7万6,389円へ減っています。
それにもかかわらず、クリック数は131回から224回へ増加し、応募数は1件から4件へ増えました。

正社員求人の変化

正社員求人では、クリック率が3.47%から5.80%へ上昇しました。

指標改善前・移行期間改善後
表示数1,470回1,603回
クリック率3.47%5.80%
クリック数51回93回
応募数0件1件
クリック単価996円335円

表示数は約9%の増加ですが、クリック数は約82%増えています。
単に表示回数が増えたというより、検索結果上で求人に興味を持つ人が増えたと考えられます。

アルバイト・パート求人の変化

改善後も掲載したアルバイト・パート求人では、応募率と応募単価が大きく変化しました。

指標改善前・移行期間改善後
表示数2,150回4,261回
クリック数63回131回
応募数1件3件
応募率1.59%2.29%
クリック単価739円345円
応募単価46,572円15,064円

アルバイト・パート求人の応募単価は、約67.7%改善しました。

職種名で求人を見つけてもらい、外観写真で詳細ページへのクリックを促し、
近隣エリアからの所要時間で通勤への不安を解消したことが、最終的な応募率の
改善につながったと考えています。

Indeed PLUS改善で見るべきは、応募数だけではない

Indeed PLUSの改善では、「応募が来た・来なかった」だけで判断すると、次の打ち手を間違えます。
見るべき場所は、採用ファネルのどこで人数が減っているかです。

状況主に確認する項目
表示数が少ない職種名、勤務地、給与、予算、地域の求人数、配信状況
表示されるがクリックされない職種名、一覧画面で見える条件、写真、競合との差
クリックされるが応募開始されない仕事内容、勤務条件、給与、通勤、対象者のズレ
応募開始されるが完了しない応募項目、質問数、必須条件、入力負担
応募はあるが面接につながらない応募後の連絡速度、連絡方法、選考条件、応募者とのズレ
面接はできるが採用できない採用基準、面接内容、条件提示、競合比較、魅力づけ

今回の1か月全体では、表示数1万111回、クリック数356回、応募開始8件、応募完了5件でした。

応募単価は4万円まで改善しましたが、応募完了率は62.5%です。
つまり、求人への集客を改善した後は、応募フォームの離脱、
応募者への初期連絡、面接設定率まで確認する余地が残っています。

求人広告の改善は、応募数が増えた時点で終わりではありません。
採用までつながって初めて、広告費が経営成果に変わります。

多店舗企業がIndeed PLUSを改善するときの注意点

九州各地に店舗を展開する企業では、本部で原稿を一括作成し、
店名と住所だけを変えて掲載するケースがあります。

運用効率は上がりますが、採用市場は店舗ごとに異なります。

  • 駅前店か郊外店か
  • 車通勤が中心か公共交通機関が中心か
  • 競合が同業店舗か、工場・物流・飲食・小売か
  • 市区町村名は離れて見えても、車では短時間で通えるエリアがないか
  • どの写真なら、先入観による離脱を防ぎながら求人の魅力を伝えられるか
  • 近隣店舗と給与や勤務条件に差があるか

同じパチンコ店のホールスタッフでも、応募される理由は店舗ごとに変わります。

全店舗共通の原稿を土台にしながら、少なくとも職種名、
トップ写真、近隣エリアからの所要時間は店舗単位で調整するのがおすすめです。

まとめ|応募が来ないときは、予算を増やす前に数字を分解する

今回の事例では、改善前後で次の変化がありました。

  • 応募数:1件から4件へ増加
  • 応募率:0.76%から1.79%へ改善
  • クリック単価:944円から341円へ改善
  • 応募単価:12万3,611円から1万9,097円へ改善
  • 利用額:12万3,611円から7万6,389円へ減少

実施したのは、予算の追加ではありません。

  • 表示回数を増やすため、採用市場レポートの最多検索語「アミューズメント」に合わせて職種名を変更
  • クリック率を上げるため、あえて外観写真へ変更
  • 応募率を上げるため、「意外に近い」と分かる車での所要時間を記載

Indeed PLUSは、求人を幅広い求職者へ届けられる仕組みです。しかし、応募につながるかどうかは、求職者が必要とする情報を求人原稿に落とし込めているかで変わります。

「応募が来ないから予算を増やす」のではなく、表示されていないのか、
クリックされていないのか、クリック後に応募されていないのかを分けて確認することが先です。

株式会社ネオストナルでは、Indeed PLUSの管理画面データを基に、
求人ごとの課題を整理し、職種名、原稿、条件、写真、予算配分、選考フローまで改善しています。

現在の求人について、

  • 広告費を使っているのに応募が来ない
  • 応募単価が高い理由が分からない
  • 店舗ごとに成果の差が大きい
  • 代理店からレポートを受け取っているが、次の改善策が分からない

という課題があれば、まずは現状の数値を一緒に整理します。

採用に関する60分の無料相談はこちら

「自社の採用を強化したい」「採用について詳しい人に相談したい」など
気軽にお問い合わせください!

この記事を書いた人

宮原健太

宮原健太

役職:代表取締役

経験:約4年間、求人広告代理店にて営業・広告運用・制作業務、および採用RPO・BPO業務に従事。大手〜中小企業など幅広く100社ほどの企業の採用を担当

採用に関するご相談は、
お気軽にどうぞ。

60分の無料相談で、貴社の課題を整理します。

無料相談を申し込む
無料相談