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忙しい方へ|この記事の結論
この記事でわかること
- 「勤務地は現場による」をどう書き換えるか
- 現場名を出せない場合の伝え方(施設タイプ・規模・配置人数)
- 一日の流れを求人に落とし込む方法
- 休憩・直行直帰・通勤手段の書き方
- 求人公開前に企業へ確認したい現場情報の一覧
警備員の求人を何社か続けて見てみると、驚くほど似ています。
「未経験歓迎」
「シニア活躍中」
「研修制度あり」
「安心して働けます」
条件は多少違っても、書いてあることはほぼ同じ。採用する側からすれば必要な情報を書いているつもりでも、求職者からすると「結局、どんな現場なのか分からない」という状態になっています。
警備員求人で応募が来ない時、給与や求人媒体の見直しももちろん必要です。ただ、私が警備会社の求人を見る時にかなり気になるのが、現場情報が圧倒的に足りていないことです。
警備の仕事は、同じ会社・同じ職種でも配属される現場によって働き方が大きく変わります。
だからこそ、「警備員を募集しています」だけではなく、「入社したらどのように働くのか」まで見せる必要があります。
求職者は「警備の仕事内容」より「自分が耐えられる仕事なのか」を見ている
企業側は仕事内容を説明しようとして、
「工事現場にて車両及び歩行者の誘導を行います」
と書きます。
仕事内容としては間違っていません。
ただ、警備未経験者が気にしているのは、その先です。
一日中立ちっぱなしなのか。
何人で働くのか。
休憩はどこで取るのか。
雨の日も仕事なのか。
トイレに行けるのか。
現場まで自分で行くのか。
現場が毎日変わるのか。
経験者にとって当たり前のことでも、未経験者には分かりません。
この「分からない」が積み重なるほど、応募ボタンから遠ざかります。
「現場による」で終わらせない
警備求人では非常によく見る表現です。
「勤務地は現場による」
「勤務時間は現場による」
「休憩時間は現場による」
実際に現場ごとに違うので、嘘を書くわけにはいきません。
ただ、それなら「主な現場」を伝えればいいと思います。
例えば、
「福岡市内の工事現場が中心で、会社から30分圏内の現場が約7割」
「基本は2~4名で配置され、一人だけで現場を任せることはほとんどありません」
「商業施設の駐車場、道路工事、建築現場などが中心です」
ここまで書くだけでも、見え方はかなり変わります。
すべてを確約できなくても、実際に多い働き方を数字や具体例で説明することはできます。
施設警備の求人で伝えるべきことは『施設警備の採用で伝えるべきこと|交通誘導との違いを求人でどう見せるか』で詳しく解説しています。
現場名より「現場の特徴」を伝える
警備会社によっては、取引先との関係で具体的な施設名や現場名を求人に出せないこともあります。
その場合でも、
「大型商業施設」
「物流倉庫」
「オフィスビル」
「大学」
「工事現場」
「イベント会場」
まで分かれば、求職者は仕事をイメージできます。
例えば同じ施設警備でも、
「商業施設の館内を巡回する仕事」と、
「夜間の物流倉庫で入退館管理を行う仕事」
では、応募したい人が変わります。
警備員という職種名だけで一括りにせず、現場ごとに求人を作った方がよいケースも少なくありません。
「働いている姿」が分かる情報を増やす
採用支援で求人を作る際、私は仕事内容だけでなく、実際の一日の動きを聞くようにしています。
例えば施設警備なら、
8時に出勤して朝礼。
午前中は受付と館内巡回。
12時前後で交代しながら休憩。
午後はモニター監視。
夕方に再度巡回。
こうした流れです。
求人に全工程を細かく書く必要はありません。ただ、「受付・巡回・監視を交代しながら担当します」と書くだけでも、「8時間ずっと入口に立つ仕事ではないんだ」と理解してもらえる可能性があります。
反対に、本当に長時間立哨する現場であれば、それも隠さない方がいい。
応募数を増やすために楽そうに見せても、入社後に辞められれば意味がありません。
交通誘導警備の求人で伝えるべきことは『交通誘導警備の応募を増やすには?暑さ・体力・未経験不安への答え方』で詳しく解説しています。
休憩の書き方も「休憩60分」だけでは足りない
警備員求人では、勤務時間の長さに不安を感じる求職者もいます。
そこで、
「休憩60分」
だけを書くのではなく、
「交代で休憩を取得します」
「休憩スペースあり」
「冷暖房のある待機室あり」
など、実態に即した情報があれば書いた方がいいです。
特に夏場の屋外警備では、暑さへの不安は非常に大きいです。
2025年6月からは、一定の暑熱環境下での作業について、熱中症のおそれがある人を発見するための報告体制や、重篤化を防ぐ手順の整備・周知などが事業者に義務付けられています。厚生労働省
求人でも「空調服支給」「定期的に交代」「飲料支給」など、実際に実施している対策があるなら、単なる福利厚生ではなく応募者の不安を解消する情報として伝えるべきです。
「直行直帰OK」だけでは通勤イメージが湧かない
交通誘導警備では、直行直帰をメリットとして書く会社が多いです。
ただ、車を持っていない求職者からすると、
「電車で行けない現場だったらどうするのか」
という疑問が残ります。
会社集合なのか。
自家用車が必要なのか。
送迎があるのか。
公共交通機関でも通えるのか。
駐車料金は会社負担なのか。
こうしたところまで説明すると、応募できる人・できない人を事前に整理できます。
「直行直帰OK」は便利な言葉ですが、それだけで通勤条件を説明したことにはなりません。
写真も制服姿だけではもったいない
警備会社の求人写真を見ると、制服を着た警備員が敬礼している写真がメインになっているケースがあります。
会社としてはきれいに見えます。
ただ、求職者が知りたいのは現場です。
可能であれば、
実際に誘導している様子。
休憩場所。
複数名で働いている様子。
受付やモニター監視をしている場面。
こうした写真がある方が仕事を想像できます。
もちろん取引先や施設の許可は必要ですが、撮影できる環境があるなら採用活動用に素材を持っておく価値は高いです。
警備員求人で最低限確認したい現場情報
私なら求人公開前に、少なくとも次の内容を企業側に確認します。
- 主な現場の種類とエリア
- 1現場あたりの配置人数
- 立ち仕事・巡回・座って行う業務のおおよその割合
- 休憩方法と休憩場所
- 夏・冬・雨天時の対応
- 現場までの移動方法
- 一人で勤務する可能性
- 早く現場が終わった場合の給与
- 新人が最初に担当する業務
- 実際に働いている人の年齢層や入社理由
全部を求人に入れる必要はありません。
しかし、ここを把握せずに原稿を書くと、どうしても「未経験歓迎」「研修充実」といった抽象的な文章ばかりになってしまいます。
夜勤警備の求人での見せ方は『夜勤警備の求人で応募が集まりにくい理由|収入と生活リズムの見せ方』で詳しく解説しています。
応募を増やすために必要なのは「良く見せること」ではない
警備員 求人で応募が来ない時、魅力的なキャッチコピーを考えることから始める必要はありません。
むしろ、仕事内容を必要以上によく見せるより、
「どこで」
「誰と」
「どのように」
働くのかを具体的にした方が、応募する側は安心できます。
採用では、情報量が多ければいいわけでもありません。
重要なのは、求職者が応募を迷っている理由に答えられているかです。
警備の仕事そのものを変えることは簡単ではありません。しかし、今まで伝えていなかった現場の実態を言葉にすることは今日からできます。
警備員求人を見直すなら、待遇欄を触る前に、一度現場へ行ってみてください。
採用担当者が実際の働き方を知るところから、原稿はかなり変わります。
「採用コンテンツ制作」だけでなく、採用活動全体を見直したい場合は 採用強化プロジェクト をご覧ください。
