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忙しい方へ|この記事の結論
この記事でわかること
「警備スタッフ募集」
この職種名で求人を出している会社をよく見ます。
しかし、施設警備を採用したいのであれば、私はできる限り「施設警備」であることを前に出した方がいいと考えています。
なぜなら、求職者がイメージする「警備員」と、実際の施設警備の仕事内容にズレがあるからです。
警備業法上も、施設警備などは1号業務、交通誘導警備や雑踏警備は2号業務として区分されています。厚生労働省のjob tagでも、施設警備は事務所・工場・商業施設などでの入退出管理、巡回、防災・防犯など、交通誘導は道路工事や建築現場等で車両・歩行者を誘導する仕事として整理されています。職業情報提供サイト(job tag)
同じ「警備」でも、働き方はかなり違います。
ここを求人で伝え切れていない会社は少なくありません。
「警備=道路で誘導する仕事」と思っている人もいる
警備業界で働いたことがある人なら、施設警備と交通誘導の違いは当然分かります。
しかし、未経験者にはそこまで浸透していません。
「警備員って、道路で旗を振る仕事ですよね」
という認識の人もいます。
そういう人が「警備スタッフ募集」という求人を見ても、施設警備だと気付かず通り過ぎる可能性があります。
例えば、
「ショッピングモールの施設警備」
「物流倉庫の常駐警備」
「オフィスビルの受付・巡回警備」
と書けば仕事内容が一気に具体的になります。
職種名を変えるだけでも、誰に向けた求人なのかが明確になります。
施設警備は「立っているだけ」でも「座っているだけ」でもない
施設警備の原稿でよくあるのが、
「施設内の安全を守る仕事です」
で説明が終わっているケースです。
これでは一日の仕事が見えません。
施設によって違いますが、
入退館受付。
館内巡回。
防犯カメラの監視。
鍵の管理。
開館・閉館対応。
来訪者への案内。
緊急時の初期対応。
など複数の仕事があります。
厚生労働省の職業情報でも、施設警備員の代表的な業務として、施設の入退出管理や防災・防犯の巡回などが挙げられています。職業情報提供サイト(job tag)
これを求人では「警備業務全般」とまとめず、実際の配属先で何を担当するのかに落とし込んだ方がいいです。
現場情報の伝え方は『警備員求人で応募が来ない会社が見落としている「現場情報」の伝え方』で詳しく解説しています。
交通誘導との違いは「屋内か屋外か」だけではない
施設警備を訴求する時、
「屋内なので天候に左右されません」
だけで交通誘導との差を出そうとする求人があります。
確かに大きな違いの一つですが、それだけではありません。
例えば施設警備は、同じ施設へ継続的に勤務するケースがあります。
毎日違う現場へ行くことが不安な人にとっては、ここが魅力になります。
また、来訪者への案内や受付が多い現場であれば、接客経験を活かせる可能性があります。
ホテル、飲食、小売、営業などからの転職者にとって、「警備未経験」という部分だけを見るとハードルを感じますが、
「人に案内する」
「異変に気付く」
「決められたルールに沿って対応する」
という仕事に置き換えると、これまでの経験との接点が出てきます。
交通誘導警備の求人で伝えるべきことは『交通誘導警備の応募を増やすには?暑さ・体力・未経験不安への答え方』で詳しく解説しています。
「常駐」の良さはもっと説明できる
常駐型の施設警備なら、
勤務場所がある程度固定される。
施設内の人や設備を覚えていける。
仕事の流れを繰り返しながら覚えられる。
といった特徴があります。
ただし、本当に固定現場なのか、複数施設への応援があるのかは会社によって違います。
「基本的には○○施設での勤務。欠員時のみ近隣施設への応援あり」
など、実態を書いておく方が入社後のギャップを減らせます。
特に通勤時間を重視する求職者にとって、勤務先が変わる可能性は重要な情報です。
夜勤があるなら勤務時間をぼかさない
施設警備では、24時間勤務や夜勤を含むシフトがある現場もあります。
ここを、
「シフト制」
だけで済ませてしまうと、かなり分かりづらいです。
例えば、
9:00~翌9:00。
18:00~翌9:00。
9:00~18:00。
など複数パターンがあるなら、実際のシフト例を出した方がいい。
さらに、
実働時間。
休憩時間。
仮眠時間の有無。
月の勤務回数。
まで分かると、求職者は月の生活を想像できます。
24時間勤務という文字だけを見ると、「24時間ずっと働くのか」と誤解される可能性もあります。
求人を書く側が分かっていることほど、あえて説明する必要があります。
夜勤警備の求人での見せ方は『夜勤警備の求人で応募が集まりにくい理由|収入と生活リズムの見せ方』で詳しく解説しています。
「未経験歓迎」を研修内容まで落とし込む
施設警備は未経験者を採用する会社も多いですが、
「未経験歓迎!丁寧な研修があります」
だけでは、他社との差がほとんどありません。
例えば、
入社後は法令に基づく新任教育を実施。
その後は現場で先輩と一緒に巡回。
受付方法、鍵の受け渡し、緊急時の連絡方法などを覚える。
ここまで説明すると、「何も分からない状態で一人にされるわけではない」と伝わります。
もし独り立ちまで平均○週間など、実際の目安があるなら、それも有効です。
施設警備で採用したい人を考え直す
施設警備のターゲットを「警備経験者」に限定する必要があるのかも、一度考えたいところです。
現場によっては、
人と接することに抵抗がない。
時間やルールを守れる。
落ち着いて対応できる。
長く同じ職場で働きたい。
こうした人物の方が合う可能性もあります。
採用ターゲットが変われば、原稿の書き方も変わります。
「警備経験者優遇」を一番上に置く求人と、「接客経験も活かせます」と書く求人では、入ってくる応募者の幅が違います。
もちろん、資格や経験が必要な配置については条件を明確にする必要がありますが、会社側が必要以上に対象を狭めていないかは確認したいところです。
「施設警備だから応募する人」を増やす
施設警備 採用で大切なのは、警備員募集の中に埋もれないことです。
交通誘導と施設警備は仕事内容も、勤務場所も、一日の過ごし方も違います。
それなのに、
「警備スタッフ/未経験OK/シニア活躍」
という同じ求人タイトルで募集してしまう。
これは少しもったいないと思います。
施設警備だから働きたい人はいます。
屋内勤務を希望する人。
勤務先をある程度固定したい人。
接客経験を活かしたい人。
巡回や監視を含む仕事が自分に合っている人。
その人たちに見つけてもらうには、「警備員」という大きな括りから一段具体的にする必要があります。
仕事内容を増やして文章を長くするのではなく、施設・働き方・一日の動きを具体化する。
施設警備の採用では、その方が求職者に仕事の良さが伝わります。
「採用コンテンツ制作」だけでなく、採用活動全体を見直したい場合は 採用強化プロジェクト をご覧ください。
