KNOWLEDGE
公開日:2026.08.12 更新日:2026.08.14 [内定]

内定を出しても承諾されない理由|求職者が最後に迷うポイント

本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。

「内定を出したのに承諾されない」
面接では前向きだったのに、最後に辞退された」
条件は悪くないはずなのに、他社に決まってしまった」

採用活動では、内定を出した後の辞退に悩む企業様が多いです。

応募が来て、面接も実施し、採用したいと思える人材に内定を出す。ここまで進むと、企業側としては「もう入社してくれるだろう」と考えたくなります。

ただ、求職者にとって内定はゴールではありません。むしろ、最後に本当にこの会社でいいのかを考えるタイミングです。

給与は生活に合うか。
仕事内容は自分に合っているか。
職場の雰囲気は大丈夫か。
他社の方が条件は良くないか。
家族に説明して納得してもらえるか。
入社後に後悔しないか。

こうした不安や比較が残っていると、内定を出しても承諾されないことがあります。

マイナビの2026年卒企業新卒内定状況調査では、学生の内定辞退理由として最も多かったのは「より志望度の高い企業から内定が出た」とされています(※1)。また、内定辞退率が5割以上の企業は増加傾向にあり、2019年卒と比較して2026年卒では約2倍になっていると整理されています。新卒採用のデータではありますが、求職者が複数社を比較し、より納得できる会社を選ぶ流れが強まっていることは、中途採用やアルバイト採用でも参考になります。

内定承諾は「条件」だけで決まらない

内定承諾というと、給与や休日、勤務地などの条件面が注目されがちです。

もちろん、条件は非常に重要です。給与が相場より大きく低い、休日が少ない、勤務時間が合わない、勤務地が遠い。このような場合、承諾されにくくなります。

ただ、求職者は条件だけで入社を決めているわけではありません。

同じくらい重要なのが、納得感です。

この会社で働く理由があるか。
面接で聞いた話に納得できたか。
入社後のイメージが湧いているか。
不安な点にきちんと答えてもらえたか。
会社の人に信頼感を持てたか。

条件が悪くなくても、納得感が不足していると承諾にはつながりません。

企業側は「内定を出したら終わり」と考えるのではなく、「内定を出してから承諾までが最後の選考期間」と考える必要があります。

求職者が最後に迷うポイント

求職者が内定承諾前に迷うポイントは、主に以下のようなものです。

求職者が迷うポイント不安の内容企業が伝えるべきこと
条件面給与・休日・勤務時間に納得できるか条件通知、手当、残業、休日の説明
仕事内容自分に合う仕事か業務内容、1日の流れ、入社後の役割
職場環境人間関係や雰囲気は大丈夫か一緒に働く人、職場人数、教育体制
他社比較他社の方が良いのではないか自社で働くメリット、違い
成長・評価長く働く価値があるか評価制度、昇給、キャリアの見え方
口コミ・評判実態とズレがないか良い面・大変な面の両方を説明
家族への説明周囲に納得してもらえるか安定性、働き方、入社後の安心材料

内定辞退を防ぐには、この不安に先回りして答える必要があります。

他社比較で負けている可能性がある

内定を出しても承諾されない時、企業側は「給与で負けた」と考えがちです。

もちろん、給与差が大きければ辞退につながります。ただ、実際には給与以外で負けているケースもあります。

他社の方が面接対応が丁寧だった。
他社の方が入社後の流れを詳しく説明してくれた。
他社の方が合否連絡や条件提示が早かった。
他社の方が自分を必要としてくれている感じがした。
他社の方が不安に対して具体的に答えてくれた。

求職者は、条件と同時に「選考体験」も比較しています。

採用は営業に近い部分があります。自社の良さを一方的に伝えるだけではなく、相手が何を不安に感じているかを聞き、その不安に合わせて説明する必要があります。

条件提示が曖昧だと承諾しづらい

内定承諾前に特に重要なのが、条件提示です。

月給はいくらか。
手当は何が含まれるのか。
残業代は別途支給か。
試用期間中の条件は変わるのか。
休日はどのように決まるのか。
入社日はいつか。
勤務地はどこか。
配属先はどこか。

ここが曖昧なままだと、求職者は不安になります。

「とりあえず内定です。詳細は入社後に説明します」という状態では、承諾しづらいです。

特に中小企業では、条件通知の書面化が弱いケースもあります。しかし、求職者に安心してもらうためには、雇用条件をできるだけ明確に伝えることが大切です。

口コミや周囲の意見も影響する

内定承諾前の求職者は、口コミや周囲の意見も確認します。

エン・ジャパンの調査では、社員クチコミの影響で「応募を辞めた」「選考辞退した」「内定辞退した」と回答した人が約7割にのぼる一方、クチコミで不安になった内容を企業に質問していない人が85%とされています(※2)。つまり、求職者は不安を感じても、企業に直接確認せずに辞退する可能性があるということです。

これは非常に重要です。

企業側は「不安があれば聞いてくれるだろう」と思いがちです。しかし、求職者は聞かずに辞退することがあります。

だからこそ、内定後には「不安な点があれば何でも聞いてください」だけではなく、よくある不安に対して先回りして説明する必要があります。

中小企業が内定承諾率を上げるためにできること

中小企業が内定承諾率を上げるためには、次のような対応が有効です。

まず、内定後の連絡を早くすることです。内定を出すと決めたら、できるだけ早く連絡し、条件や今後の流れを伝えます。

次に、条件を明確にすることです。給与、休日、勤務時間、勤務地、入社日、試用期間など、入社判断に必要な情報は曖昧にしない方がよいです。

さらに、入社後のイメージを伝えることです。初日は何をするのか、最初の1か月は何を覚えるのか、誰が教えるのか、どんな人と働くのかを伝えることで、不安は減ります。

最後に、求職者が迷っているポイントを確認することです。「何か不安はありますか」だけではなく、「条件面、仕事内容、入社後の流れで確認しておきたいことはありますか」と具体的に聞くと、相談しやすくなります。

内定承諾前に迷うポイント|求職者が迷いやすい点と企業が伝えるべきこと

まとめ

内定を出しても承諾されない理由は、給与や条件だけではありません。

他社と比較している。
仕事内容に不安が残っている。
職場の雰囲気が見えていない。
条件提示が曖昧。
口コミや周囲の意見で迷っている。
入社後のイメージが湧いていない。
会社から必要とされている実感が弱い。

内定承諾を得るためには、内定を出すだけでなく、求職者の最後の不安に向き合うことが大切です。

内定辞退が多い、内定承諾率を上げたい、条件提示やオファー面談を整えたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、採用設計・面接・内定後フォローまで一緒に整理していければと思います。

参考データ

この記事を書いた人

宮原健太

宮原健太

役職:代表取締役

経験:約4年間、求人広告代理店にて営業・広告運用・制作業務、および採用RPO・BPO業務に従事。大手〜中小企業など幅広く100社ほどの企業の採用を担当

採用に関するご相談は、
お気軽にどうぞ。

60分の無料相談で、貴社の課題を整理します。

無料相談を申し込む
無料相談