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内定を出したのに辞退される。
採用活動の中でも、これはかなり痛い場面です。
応募を集めた。
面接もした。
現場も評価した。
ようやく内定を出した。
それなのに、最後に辞退される。
この状態が続くと、採用担当者も現場も疲弊します。
「条件で負けたのか」
「他社の方が給与が良かったのか」
「うちの知名度が低いから仕方ないのか」
もちろん、給与や休日などの条件が理由になることはあります。
ただ、内定辞退率が高い理由は、条件だけではありません。
面接で会社の魅力が伝わっていない。
仕事内容の理解が浅いまま選考が進んでいる。
入社後の役割が見えていない。
評価制度や給与の上がり方が分からない。
内定理由が伝わっていない。
オファー連絡が事務的になっている。
このような積み重ねが、内定辞退につながることがあります。
内定辞退は内定後だけの問題ではない
内定辞退というと、内定を出した後のフォローが問題だと思われがちです。
もちろん、内定後フォローは重要です。
ただ、実際には内定辞退の原因は面接中から作られています。
面接官の印象。
会社説明の分かりやすさ。
仕事内容の具体性。
入社後の期待役割。
現場責任者との相性。
質問への回答の丁寧さ。
選考スピード。
これらを通じて、求職者は入社するかどうかを考えています。
Google re:Workでは、応募受付の確認メールから内定連絡まで、企業と応募者の一連のやり取りを応募者体験として捉えています。内定辞退率を下げるには、内定後だけでなく、選考全体を見直す必要があります。
内定辞退率が高い会社の共通点
内定辞退率が高い会社には、次のような共通点があります。
| 共通点 | 応募者側で起きること |
|---|---|
| 面接が見極め中心 | 入社する理由が強くならない |
| 仕事内容説明が薄い | 入社後のイメージが湧かない |
| 条件提示が曖昧 | 他社と比較しづらい |
| 評価制度が分からない | 将来の給与や成長が見えない |
| 内定連絡が事務的 | 必要とされている実感が弱い |
| 意向確認が遅い | 辞退の兆候に気づけない |
| 内定後の接点が少ない | 他社に気持ちが流れやすい |
内定辞退を防ぐには、「内定を出せば来てくれる」という前提を捨てる必要があります。
求職者は複数社を比較しています。
内定後も迷っています。
家族や周囲に相談することもあります。
今の職場に残る選択肢を考えることもあります。
だからこそ、内定前後の情報提供と意向確認が大切です。
面接で見直すべきこと
内定辞退率が高い場合、まず面接内容を見直します。
面接で質問ばかりしていないか。
会社説明の時間を取っているか。
仕事内容の大変な部分も伝えているか。
入社後に期待する役割を説明しているか。
応募者が不安に感じていることを聞いているか。
他社選考状況を確認しているか。
入社判断で重視していることを聞いているか。
面接は、企業が応募者を見極める場であると同時に、応募者が企業を見極める場でもあります。
見極めだけで終わる面接では、内定承諾につながりにくくなります。
オファー前に確認すべきこと
内定を出す前には、応募者の意思決定に関わる情報を確認します。
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| 他社選考状況 | 競合と比較されているか分かる |
| 転職理由 | 本当に解決できるか確認する |
| 入社判断で重視すること | 条件・仕事内容・環境の優先度を知る |
| 不安点 | 辞退につながる要素を把握する |
| 希望条件 | 給与、休日、勤務地、入社時期を確認する |
| 家族相談の有無 | 内定後に迷う可能性を把握する |
ここを確認せずに内定を出すと、内定後に初めて不安が出てきます。
「実は給与面で迷っています」
「家族に相談したら反対されました」
「他社の結果を待ちたいです」
「仕事内容がまだ少し不安です」
この状態になってから対応すると、遅い場合があります。
内定連絡は事務連絡にしない
内定連絡では、条件だけでなく「なぜ内定なのか」を伝えることが大切です。
単に、
「選考の結果、内定となりました。条件通知書をご確認ください」
だけでは、事務的に見えます。
もちろん条件通知は必要です。
ただ、それに加えて、評価した点や期待している役割を伝えるべきです。
「これまでの接客経験を活かして、お客様対応の場面で力を発揮していただけると感じました」
「未経験ではありますが、学ぶ姿勢と長く働きたいという考えが当社の方針と合うと判断しました」
「入社後はまず既存顧客対応から始め、将来的には新規提案にも挑戦していただきたいと考えています」
このように伝えると、応募者は自分が必要とされている理由を理解しやすくなります。
マイナビの2026年卒企業新卒内定状況調査では、学生の内定辞退理由で最も多かったのは「より志望度の高い企業から内定が出た」でした。自社の志望度を上げるには、内定前後で「なぜ自社なのか」を伝える必要があります。
まとめ

内定辞退率が高い理由は、給与や休日だけではありません。
面接での魅力づけ。
仕事内容の理解。
入社後の役割。
評価制度の説明。
不安点の確認。
内定理由の伝達。
内定後フォロー。
これらが不足していると、内定を出しても承諾されにくくなります。
内定辞退は、内定後に初めて起きる問題ではありません。面接の段階から、応募者は入社するかどうかを判断しています。
内定辞退率が高い企業様は、オファー後のフォローだけでなく、面接から内定連絡までの流れを一度見直してみてください。選考全体の体験を整えることが、内定承諾率の改善につながります。
