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公開日:2026.09.17 [採用]

採用ブランディングは本当に必要か?人事責任者が経営層に説明する考え方

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採用ブランディングをやった方がいいと思います」

人事責任者がそう提案したとき、経営層からこう返ってくることがあります。

「それで応募は増えるの?」
求人広告の方が早いんじゃない?」
「ブランディングって大手がやるものでしょう?」
「今はそんな余裕より、早く人を採りたい」

この反応は自然です。

採用ブランディングは、求人広告のように「掲載したら応募数が何件」という結果がすぐ見えにくいからです。だからこそ、人事責任者は「なぜ必要なのか」を経営層に説明できる状態にしておく必要があります。

採用ブランディングとは、単に会社を良く見せることではありません。

求職者に対して、
どんな会社なのか。
何を大切にしているのか。
どんな人が働いているのか。
どんな仕事を任せるのか。
入社後にどんな成長や役割があるのか。

これらを一貫して伝え、応募前・面接前・内定前の不安を減らす取り組みです。

2026年7月の有効求人倍率は1.18倍で、前月と同水準でした。求人が多い環境では、企業側が選ぶだけではなく、求職者から選ばれるための情報設計が必要になります。

採用ブランディングは「応募を増やす施策」だけではない

採用ブランディングの話をすると、応募数だけで判断されがちです。

もちろん、長期的には応募数にも関係します。
ただ、採用ブランディングの役割はそれだけではありません。

会社名を検索された時に安心してもらう。
求人広告だけでは伝えきれない仕事の中身を補う。
面接前の辞退を減らす。
内定承諾の後押しをする。
入社後のミスマッチを減らす。

こうした役割があります。

アイデムの調査では、求人に応募する前の情報収集として「企業のホームページを探す」が32.4%、「複数の求人サイトで同じ企業の求人を探す」が27.0%、「企業の口コミを探す」が19.1%でした。求職者は、求人広告だけで判断しているわけではありません。

つまり、採用ブランディングは「応募前に見られる会社情報」を整える取り組みでもあります。

中小企業にこそ必要な理由

採用ブランディングは大手企業だけのものだと思われがちです。

しかし、中小企業にこそ必要な場面があります。

大手企業は、社名だけで一定の安心感があります。
一方、中小企業は、求職者にとって初めて聞く会社名であることが多いです。

そのため、求人を見た求職者はこう考えます。

どんな会社だろう。
本当に安定しているのか。
人間関係は大丈夫か。
仕事内容は求人通りなのか。
入社後に放置されないか。
長く働ける環境なのか。

この不安に答えられる情報がないと、応募前や面接前に離脱されます。

中小企業の採用ブランディングは、大きな広告を出すことではありません。
求職者が不安に思うことに、先回りして答えることです。

経営層に説明するときのポイント

経営層に採用ブランディングを説明するときは、「イメージアップ」ではなく「採用歩留まり改善」として伝えると分かりやすいです。

経営層の関心採用ブランディングで説明する視点
応募数を増やしたい会社を知ってもらう接点を増やす
面接辞退を減らしたい面接前に会社理解を深める
内定辞退を減らしたい入社判断に必要な情報を提供する
早期離職を減らしたい入社前の期待値を調整する
採用費を無駄にしたくない求人広告の受け皿を整える

「採用ブランディングをしましょう」だけでは、抽象的です。

「求人広告から来た人が会社名検索したときに、不安で離脱しない状態を作ります」
「内定者が家族に説明できる会社情報を整えます」
「面接前に仕事内容を理解してもらい、辞退やミスマッチを減らします」

このように説明すると、経営層も判断しやすくなります。

まず整えるべき情報

採用ブランディングで最初に整えるべき情報は、難しいものではありません。

会社の事業内容。
募集背景。
仕事内容。
入社後の流れ。
教育体制。
働く人の雰囲気。
評価制度。
仕事の大変な部分。
どんな人に向いているか。
代表や現場責任者の考え方。

これらを採用サイト、求人原稿、社員インタビュー、SNS、面接資料に反映していきます。

特に大切なのは、良いことだけを書かないことです。

「成長できます」「働きやすいです」「未経験でも安心です」だけでは弱いです。

何が大変なのか。
どう乗り越えるのか。
誰が教えるのか。
どんな人が活躍しているのか。

ここまで書くことで、求職者は現実的に判断できます。

効果測定は応募数だけで見ない

採用ブランディングの効果は、応募数だけでは測れません。

見るべき数字は次の通りです。

指標見ること
採用サイトの流入数会社情報が見られているか
社員インタビュー閲覧数働く人への関心があるか
応募率情報を見た後に応募につながるか
面接実施率面接前の不安が減っているか
内定承諾率入社判断の後押しになっているか
辞退理由情報不足で離脱していないか
早期離職率入社前後のギャップが小さいか

Google re:Workでは、応募受付の確認メールから内定連絡までの一連のやり取りを応募者体験として捉えています。採用ブランディングも、候補者体験を支える情報設計として考えると分かりやすくなります。

まとめ

採用ブランディングは、大手企業だけが行うイメージ施策ではありません。

中小企業にとっては、求職者の不安を減らし、求人広告だけでは伝えきれない会社の中身を届けるための採用基盤です。

応募数。
面接辞退。
内定辞退。
早期離職。
採用費。

これらに関係するからこそ、人事責任者は経営層に「採用ブランディングの必要性」を数字と採用工程で説明する必要があります。

採用ブランディングを始めるなら、まずは採用サイト、社員インタビュー、仕事内容紹介、面接資料など、求職者が判断に使う情報から整えてみてください。

この記事を書いた人

宮原健太

宮原健太

役職:代表取締役

経験:約4年間、求人広告代理店にて営業・広告運用・制作業務、および採用RPO・BPO業務に従事。大手〜中小企業など幅広く100社ほどの企業の採用を担当

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