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忙しい方へ|この記事の結論
この記事でわかること
- 一人対応への不安に答える情報
- 移動時間を「仕事ではない時間」に見せないための書き方
- 「身体介護・生活援助」を普通の言葉に直す方法
- 訪問介護の一日のスケジュールの見せ方
- 訪問介護の方が合う人の特徴
訪問介護の採用は、介護職の中でも求人の作り方が難しい職種の一つです。
施設で働く介護職とは違い、利用者さんの自宅へ訪問する。
移動がある。
基本的に現場では一人で対応する時間がある。
募集する業務によっては必要な資格・研修修了要件も関係します。
求職者側からすると、応募前に考えることが多い仕事です。
それにもかかわらず求人を見ると、
「利用者様宅を訪問し、身体介護・生活援助をお願いします」
だけで終わっているケースがあります。
仕事内容としては間違っていなくても、これだけでは未経験者はなかなか動けません。
訪問介護の採用が難しい会社ほど、給与条件だけではなく、訪問する前・訪問中・訪問後までを求人で見せることが重要です。
一番最初に気になるのは「本当に一人で行くのか」
施設介護から訪問介護へ転職する人でも不安になります。
「利用者さんの家で何かあったらどうしよう」
未経験者ならなおさらです。
そこで、
「一人で訪問します」
だけを書くとハードルが上がります。
もちろん独り立ち後は一人訪問が基本になる仕事もあります。
重要なのは、独り立ちまでの流れです。
最初はサービス提供責任者や先輩が同行する。
利用者さんごとの対応方法を確認する。
一定回数同行した後、一人で訪問する。
一人になった後も連絡できる体制がある。
こういった運用をしているなら、求人の中心に置いていい情報です。
「未経験OK」より、一人になるまで一人にしない仕組みの方が応募者には伝わります。
移動時間を「仕事ではない時間」に見せない
訪問介護特有の問題が移動です。
利用者Aさん宅で1時間。
車で20分移動。
利用者Bさん宅で45分。
さらに次の訪問先へ移動。
求職者が気になるのは、
移動時間はどう扱われるのか。
交通費は出るのか。
自家用車なのか。
会社の車や自転車を使えるのか。
駐車場代はどうなるのか。
という部分です。
ここが曖昧だと、求人に書かれた時給だけでは収入を判断できません。
特に登録型や短時間勤務で募集する場合は、「1件○円」「時給○円」だけを大きく見せず、移動に関する扱いまで可能な範囲で分かりやすく伝えた方がいいです。
訪問介護では給与額そのもの以上に、「実際に働いた一日でいくらになるのか」が大切です。
無資格・未経験者が介護求人で不安に感じることは『介護職求人で応募が来ない理由|無資格・未経験者が不安に感じるポイント』で詳しく解説しています。
訪問エリアを具体的にする
「○○市内の利用者様宅」
だけだと、かなり広い場合があります。
車で片道40分かかる可能性があるのか。
自宅近くを担当できるのか。
事業所を起点に回るのか。
直行直帰できるのか。
この違いは大きいです。
例えば実態として、
「事業所から車で15分圏内の訪問が中心」
「○○区・△△区を中心に担当」
「自宅から近い利用者さんを可能な限り調整」
という運用なら、そこまで説明できます。
地図上のエリアを採用担当自身が確認することも大切です。
求人原稿を書いている人が移動距離を把握していないと、「近隣エリア」という曖昧な表現になりやすくなります。
「身体介護・生活援助」を普通の言葉にする
訪問介護経験者なら分かる言葉ですが、未経験者には仕事内容が見えづらいです。
例えば生活援助なら、
掃除。
洗濯。
買い物。
食事の準備。
など、実際の業務を例として示せます。
身体介護なら仕事内容を正しく説明した上で、どの程度の業務を担当するのかを伝える。
求職者が「家政婦のような仕事なのか」「医療行為まで求められるのか」と誤解している場合もあります。
専門用語で短くまとめるより、一度一般的な言葉に置き換えた方が求人は読みやすくなります。
資格が必要なら「持っていない人をどうするか」まで考える
訪問介護では、担当する業務によって従事するために必要な資格・研修があります。
そのため、「誰でも無資格で始められます」と安易に書くことはできません。
一方で、会社として資格取得支援を行っているのであれば、
資格を持っていない人から応募を受けるのか。
取得後に勤務開始するのか。
費用補助があるのか。
資格取得中に別業務を担当できるのか。
まで採用設計を整理しておく必要があります。
「資格取得支援あり」だけでは、無資格者は自分が応募していいか分かりません。
ここを明確にできれば、現在資格を持っている人だけでなく、これから介護業界へ入りたい層まで採用対象を広げられる可能性があります。
デイサービス職員の求人での伝え方は『デイサービス職員の採用で応募を増やすには?夜勤なしだけでは足りない訴求』で詳しく解説しています。
一人対応だからこそ「相談相手」を見せる
訪問介護では利用者宅に一人で入る時間があります。
そのため、求人で「人間関係に悩みにくい」「一人で自分のペースで働ける」と訴求するケースがあります。
それも一面ではあります。
ただ、未経験者からすれば、
「一人で判断しないといけないのでは」
という不安にもなります。
そのため、
判断に迷った時は誰へ電話するのか。
サービス提供責任者はどの程度フォローするのか。
情報共有はどう行うのか。
定期的なミーティングがあるのか。
などを説明する方がいいです。
一人で働く時間がある仕事だからこそ、「一人では判断させない仕組み」が採用上の安心材料になります。
介護夜勤専従の求人の見せ方は『介護夜勤専従の求人で応募を増やすには?収入・休憩・体制の見せ方』で詳しく解説しています。
訪問介護は一日のスケジュールが見えにくい
施設勤務なら、
8時出勤。
昼休憩。
17時退勤。
とイメージしやすい。
一方で訪問介護は、1件ごとに場所が変わります。
例えば求人に、
9:00 1件目
10:30 移動
11:00 2件目
12:00 休憩
13:30 3件目
15:00 記録
17:00 終了
のような一例があるだけでも、かなり分かりやすくなります。
もちろん毎日同じではありません。
「ある日の勤務例」として示せばいい。
訪問介護が採用しにくい理由の一つは、仕事内容が難しいことだけではなく、働く一日を想像しづらいことにもあると思います。
訪問介護だから合う人を探す
施設より訪問介護の方が働きやすい人もいます。
一人ひとりの利用者さんと向き合いたい。
大人数の職場より少人数の関係が好き。
車の運転が苦にならない。
決められた訪問予定に沿って動く方が合っている。
自宅近くで短時間働きたい。
こういった人です。
訪問介護求人で「介護経験者歓迎」とだけ書くのではなく、仕事の特性からどんな人に合うのかを考える。
そうすると、施設介護とは違う採用ターゲットが見えてきます。
「採用が難しい職種」で終わらせない
訪問介護の採用は簡単ではありません。
ただ、「業界的に人がいないから」で全部を終わらせると、改善できる部分まで見えなくなります。
求人を読み返して、
移動範囲。
移動時間の扱い。
同行期間。
独り立ち後の相談方法。
必要な資格。
一日の訪問件数。
直行直帰の可否。
ここまで理解できるでしょうか。
訪問介護では、会社側が当たり前だと思っている運用こそ、応募者が一番知りたい情報だったりします。
採用が難しい時ほど条件を強く見せるのではなく、「この会社なら訪問介護を始められそう」と思える情報を増やす。
それが、採用市場そのものは変えられなくても、自社の求人を変えるためにできることです。
「採用コンテンツ制作」だけでなく、採用活動全体を見直したい場合は 採用強化プロジェクト をご覧ください。
