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公開日:2026.09.25 更新日:2026.11.03 [採用]

人事部が少人数でも採用を回す方法|優先順位と外部活用の考え方

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中小企業の採用現場では、人事部といっても採用専任が何人もいるわけではありません。

1人で採用を見ている。
総務や労務と兼任している。
社長が最終判断している。
現場責任者が面接を担当している。
求人媒体の管理も、応募者対応も、入社手続きも同じ人がやっている。

この状態で、大企業と同じような採用活動をしようとすると無理が出ます。

採用サイトも更新したい。
求人原稿も改善したい。
応募者対応も早くしたい。
面接官トレーニングもしたい。
採用広報もやりたい。
スカウトも送りたい。

全部大切です。
ただ、少人数人事では全部を同時にやろうとしないことが大切です。

少人数人事は「やることを絞る」

少人数人事で採用を回すには、まず優先順位を決めます。

今いちばん困っているのは何か。

応募が足りないのか。
応募はあるが面接につながらないのか。
面接はできているが内定が出ないのか。
内定辞退が多いのか。
入社後の定着が悪いのか。

ここを分けないと、やることが増えすぎます。

採用活動は、求人掲載から入社まで一本の流れです。どこで詰まっているかによって、優先すべき業務は変わります。

優先順位の決め方

少人数人事では、次の順番で見ると整理しやすいです。

採用課題優先すべき業務
応募がない求人タイトル、条件、媒体選定
クリックされない写真、給与表示、短い訴求
応募されない求人詳細、仕事内容、教育体制
面接につながらない初回連絡、SMS、日程調整
面接で通らない採用要件、面接基準
内定辞退が多いオファー面談、魅力づけ
定着しない求人内容と実態のズレ確認

すべてを改善しようとすると、どれも中途半端になります。

まずは、一番詰まっている工程を1つ決める。
そこに集中する。
改善できたら次の工程を見る。

この進め方の方が、少人数でも成果につながりやすいです。

採用担当者がいない会社の進め方は『中小企業に採用担当者がいない時の対策』で詳しく解説しています。

現場を巻き込まないと回らない

少人数人事では、人事だけで採用を抱え込まないことが重要です。

仕事内容は現場が一番知っています。
活躍している人の特徴も現場が知っています。
入社後に育てるのも現場です。

人事がすべてを背負うと、求人原稿も面接も実態とズレやすくなります。

現場には、次のように具体的に協力を依頼します。

仕事内容の確認。
1日の流れの共有。
大変な部分の整理。
面接で見るポイントの確認。
面接後の評価入力。
入社後の教育担当の設定。

「採用に協力してください」では広すぎます。

「この求人の仕事内容部分だけ確認してください」
「面接後、当日中に評価を3項目で入力してください」

このように依頼を小さくすると、現場も動きやすくなります。

外部活用は丸投げではなく役割分担

少人数人事では、外部活用も選択肢です。

求人広告代理店。
人材紹介会社。
採用コンサル。
RPO。
スカウト代行。
採用サイト制作会社。

ただし、外部に任せればすべて解決するわけではありません。

外部に任せるべき業務と、社内で持つべき業務を分ける必要があります。

業務社内で持つべき理由
採用目的事業計画とつながるため
採用基準入社後の活躍に関わるため
現場情報外部だけでは分からないため
最終判断会社の責任で行うため
業務外部活用しやすい理由
媒体運用ノウハウや管理工数が必要
求人原稿改善第三者視点で整理できる
スカウト送信工数が大きい
レポート作成型があれば効率化しやすい
面接官研修外部視点で基準を整えやすい

外部活用は丸投げではなく、採用を回すための役割分担です。

外部に頼む範囲を決める時の整理項目は『採用コンサルを活用する人事責任者が最初に整理すべき5つのこと』で詳しく解説しています。

少人数でも最低限見るべき数字

少人数人事でも、数字は見た方がよいです。

ただし、細かく見すぎる必要はありません。

まずは次の数字で十分です。

応募数。
面接設定数。
面接実施数。
内定数。
内定承諾数。
入社数。
辞退理由。
媒体別の入社数。

2026年7月の有効求人倍率は1.18倍、新規求人倍率は2.10倍でした。求人が多い環境では、少人数人事であっても「なんとなく応募が少ない」ではなく、どの工程で止まっているかを数字で見る必要があります。

仕組み化する業務

少人数人事が最初に仕組み化すべき業務は、応募者対応です。

応募受付。
初回連絡。
面接候補日提示。
面接案内。
前日リマインド。
合否連絡。

ここが遅れると、採用機会を逃します。

応募者対応のテンプレートを作る。
面接枠を先に押さえる。
応募者一覧を共有する。
連絡期限を決める。

このあたりから始めるだけでも、採用活動はかなり回しやすくなります。

応募者対応を標準化する方法は『応募者対応の標準化とは?採用担当によって対応品質を変えない仕組み』で詳しく解説しています。

まとめ

人事部が少人数でも採用を回すには、すべてをやろうとしないことが大切です。

まず、採用活動のどこで詰まっているかを確認する。
優先順位を決める。
現場を具体的に巻き込む。
外部活用は丸投げではなく役割分担にする。
最低限の数字を見る。
応募者対応から仕組み化する。

少人数人事では、採用担当者の努力だけに頼ると限界が来ます。

採用を個人の頑張りではなく、会社全体で回せる形にすることが必要です。まずは「今月、最も改善すべき工程はどこか」を一つ決めるところから始めてみてください。

参考データ

この記事を書いた人

宮原健太

宮原健太

役職:代表取締役

経験:約4年間、求人広告代理店にて営業・広告運用・制作業務、および採用RPO・BPO業務に従事。大手〜中小企業など幅広く100社ほどの企業の採用を担当

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