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「面接では良さそうだったのに、入社後にギャップが出た」
「面接で本音を話してくれない」
「応募者の本当の希望や不安をどう確認すればよいか分からない」
採用活動では、こうした悩みがあります。
面接で応募者に質問しても、返ってくる答えがきれいすぎる。志望動機も問題なく、前向きな言葉も出てくる。それなのに、内定後に辞退されたり、入社後に「思っていた仕事と違う」と言われたりする。
この場合、面接で応募者の本音が出ていなかった可能性があります。
ただ、求職者が本音を話さないのは、必ずしも悪意があるからではありません。面接という場では、求職者は評価される立場です。どう答えれば印象が良いかを考えながら話しています。
つまり、面接で本音を引き出すには、質問の仕方と場の作り方が重要です。
求職者は面接で「落とされない回答」をしようとする
面接では、求職者は自分をよく見せようとします。
長く働けます。
何でも頑張ります。
人間関係は問題ありません。
残業も大丈夫です。
未経験ですがすぐ覚えます。
御社に魅力を感じています。
こうした回答が出ることは珍しくありません。
もちろん、本心で言っている場合もあります。ただ、中には「こう答えた方が受かりそう」と考えているケースもあります。
特に、面接官が高圧的だったり、質問が詰問のようだったりすると、求職者は本音を話しにくくなります。「正直に言ったら落とされるかもしれない」と思うからです。
求職者の本音を知りたいなら、面接官側が本音を話しやすい雰囲気を作る必要があります。
本音が出にくい質問
面接でよくある質問の中には、本音が出にくいものがあります。
「長く働けますか」
「残業はできますか」
「人間関係は大丈夫ですか」
「土日も出られますか」
「何でもできますか」
「うちは忙しいですが大丈夫ですか」
こうした質問は、応募者にとって「はい」と答えるしかない質問になりがちです。
もちろん確認すること自体は必要です。ただ、聞き方を工夫しないと、本当の希望や不安は見えません。
たとえば「残業はできますか」ではなく、「月にどのくらいの残業時間であれば無理なく働けそうですか」と聞いた方が、現実的な希望を確認しやすくなります。
「土日も出られますか」ではなく、「土日の勤務について、毎週可能なのか、月に何回程度なら可能なのかを教えてください」と聞く方が具体的です。
質問は、応募者が正直に答えやすい形に変えることが大切です。
本音を引き出す質問の考え方
求職者の本音を引き出すには、Yes・Noで答えられる質問だけではなく、具体的な状況を聞く質問が有効です。
| 確認したいこと | 本音が出にくい質問 | 本音が出やすい質問 |
|---|---|---|
| 勤務条件 | 残業できますか | どのくらいの残業なら無理なく働けそうですか |
| 定着可能性 | 長く働けますか | 前職で続けやすかった環境、続けにくかった環境は何ですか |
| 人間関係 | 人間関係は大丈夫ですか | どんな職場環境だと働きやすいですか |
| 仕事内容 | この仕事できますか | 不安に感じている業務はありますか |
| 志望度 | なぜ応募しましたか | 求人の中で気になった点と、少し不安に感じた点を教えてください |
| シフト | 土日出られますか | 月何回程度なら土日勤務が可能ですか |
このように、応募者が具体的に話せる質問に変えることで、見える情報は変わります。
本音を話しやすい面接の流れ
本音を引き出すには、質問だけでなく面接の流れも大切です。
いきなり厳しい質問から入ると、求職者は身構えます。最初は応募へのお礼を伝え、面接の目的や流れを説明し、話しやすい空気を作ることが大切です。
たとえば、最初にこう伝えるだけでも変わります。
「今日は合否を決めるだけではなく、お互いに合うかを確認する時間にできればと思っています。仕事内容や働き方について不安なことがあれば、遠慮なく聞いてください。」
この一言があるだけで、求職者は少し話しやすくなります。
面接は、応募者を試す場ではなく、入社後のミスマッチを減らすためのすり合わせの場です。
企業側が正直に話さないと、求職者も本音を話さない
面接で応募者に本音を話してもらいたいなら、企業側も正直に話す必要があります。
良いことばかり伝える。
大変な部分を隠す。
残業や忙しさを曖昧にする。
教育体制を実際より良く見せる。
仕事内容の幅を正確に伝えない。
このような面接では、求職者も本音を出しにくくなります。
求職者は、会社側の説明にリアルさがあるかを見ています。良い面だけでなく、大変な面も正直に伝える会社には、求職者も自分の希望や不安を話しやすくなります。
たとえば、「最初の1か月は覚えることが多くて大変だと思います。ただ、最初は先輩が横について教えます」と伝える。これだけで、仕事の大変さとサポート体制の両方が伝わります。
本音を引き出すことは、採用するためだけではない
本音を引き出す目的は、応募者を口説くためだけではありません。
入社後のミスマッチを防ぐためです。
求職者の希望条件、苦手な環境、不安に感じていること、過去に合わなかった職場、今後大切にしたい働き方。こうした情報が分かれば、採用すべきかどうかの判断もしやすくなります。
無理に採用しても、入社後に合わなければ早期離職につながります。採用活動では、採ることだけでなく、定着するかどうかも考える必要があります。
面接官の態度も本音に影響する
アイデムの2025年7月調査では、応募後に選考辞退を検討する企業の対応として「従業員の態度が悪い」が41.2%、「不適切な発言をされた」が34.2%とされています(※1)。求職者は企業側の態度や発言をかなり見ています。
面接官の態度が悪いと、求職者は本音を話すどころか、選考を辞退する可能性があります。
本音を引き出すには、面接官が安心して話せる空気を作ることが必要です。

まとめ
求職者が面接で本音を話さない理由は、面接という場で評価される立場にあるからです。
落とされない回答をしようとする。
正直に話すと不利になると思っている。
面接官が高圧的で話しにくい。
質問がYes・Noで終わってしまう。
企業側も本音を話していない。
こうした状態では、応募者の本当の希望や不安は見えません。
面接では、質問の仕方を変えることが大切です。抽象的な質問ではなく、具体的な状況や希望を聞く。詰問ではなく、会話として確認する。企業側も良い面と大変な面を正直に伝える。
求職者の本音を引き出せる面接にしたい、面接設計を見直したい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、面接質問・採用基準・応募後対応まで一緒に整理していければと思います。
