本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。
「内定を出した後に、家族と相談して辞退されました」
「本人は前向きだったのに、最後に入社を迷い始めた」
「家族に反対されたと言われたが、企業側は何ができるのか」
採用活動では、求職者本人だけでなく、家族の意見が入社判断に影響することがあります。
特に新卒採用、若手採用、転職で家族を持つ方、地方からの転職、収入や働き方が大きく変わる転職では、家族の安心感が重要になります。
企業側は「応募しているのは本人だから、本人が決めるもの」と考えがちです。もちろん、最終的に働くのは本人です。ただ、求職者は入社を決める前に、家族やパートナー、親、友人に相談することがあります。
給与は大丈夫なのか。
勤務時間は長すぎないか。
休日は取れるのか。
会社は安定しているのか。
勤務地は通えるのか。
怪しい会社ではないか。
口コミは悪くないか。
入社後に無理をしないか。
こうした周囲の不安が残ると、本人が前向きでも入社を迷うことがあります。
電通の「Z世代就活生 まるわかり調査」では、入社先決定時に影響を与えた存在として「親・家族・親戚」が30.2%で最多となっており、親や家族の意向を確認する流れが就職活動に影響していることが示されています(※1)。
家族は「本人が安心して働けるか」を見ている
家族が気にしているのは、単に会社名や給与だけではありません。
本人が無理なく働けるか。
生活が安定するか。
長く続けられるか。
体調を崩さないか。
危ない仕事ではないか。
会社として信頼できるか。
家族は、求職者本人よりも慎重に見ることがあります。
本人は仕事内容に魅力を感じていても、家族は勤務時間や給与、休日、会社の安定性を見ています。本人は社長の話に共感していても、家族は口コミや会社規模、福利厚生を見ています。
つまり、家族に安心してもらうためには、本人向けの魅力だけでなく、生活面・安定面・信頼面の情報も必要です。
家族が不安に感じやすいポイント
求職者の家族が不安に感じやすい項目を整理すると、以下のようになります。
| 家族が見るポイント | 不安の内容 | 企業が伝えるべき情報 |
|---|---|---|
| 給与 | 生活できるか | 月給、手当、賞与、昇給、残業代 |
| 勤務時間 | 長時間労働ではないか | 残業時間、シフト、休日 |
| 安定性 | 会社は大丈夫か | 事業内容、取引先、創業年数、実績 |
| 勤務地 | 通勤に無理がないか | 勤務地、転勤有無、交通費 |
| 仕事内容 | 危険・負担が大きくないか | 業務内容、大変な点、安全対策 |
| 職場環境 | 人間関係は大丈夫か | 職場人数、年齢層、教育体制 |
| 口コミ | 実態とズレがないか | 採用ページ、社員の声、正直な情報 |
| 入社後 | 放置されないか | 研修、担当者、入社後の流れ |
家族が不安に感じる情報は、求職者本人も気にしています。
つまり、家族に安心してもらう情報を整えることは、求職者本人の不安解消にもつながります。
会社情報が少ないと家族に説明しづらい
求職者が家族に入社先を説明する時、会社情報が少ないと困ります。
ホームページがない。
会社概要が薄い。
採用ページがない。
代表者や事業内容が分からない。
口コミだけが目立つ。
Google検索しても情報が少ない。
この状態では、家族に説明しづらくなります。
求職者本人が「良さそうな会社だった」と思っていても、家族から「どんな会社なの」「本当に大丈夫なの」と聞かれた時に答えられなければ、不安が強くなります。
中小企業は、大手企業ほど知名度がありません。だからこそ、会社名を検索した時に信頼できる情報が出ることが大切です。
転職でも家族の意見は影響する
家族の影響は、新卒採用だけではありません。転職でも影響します。
ITmediaが紹介したエン・ジャパンの調査では、35歳以上の転職で家族から転職に反対された人の最終判断として、「転職をとりやめた」が44%、「家族を説得して転職した」が37%、「一度はとどまったが、その後改めて転職した」が19%とされています(※2)。家族の反対が転職意思決定に影響していることが分かります。
特に、既婚者や子育て世代の場合、転職は本人だけの問題ではありません。給与、勤務地、勤務時間、休日、社会保険、将来性が家族の生活にも関わります。
だからこそ、採用情報では「本人が魅力を感じる情報」と「家族が安心できる情報」の両方を整える必要があります。
家族に安心してもらう情報設計
家族に安心してもらうためには、次の情報を整理しておくとよいです。
会社概要を分かりやすく載せる。
事業内容を専門用語なしで説明する。
給与や手当を明確にする。
残業や休日の実態を伝える。
転勤の有無を明記する。
社会保険や福利厚生を整理する。
入社後の教育体制を伝える。
仕事の大変な部分と安全対策も書く。
社員の声や職場写真を載せる。
これらは、求人原稿だけで完結させる必要はありません。採用ページや会社ホームページ、面接後の資料で伝えてもよいです。
中小企業ができること
中小企業は、大手企業ほどブランドや制度で安心させることが難しいかもしれません。
ただ、中小企業だからこそ伝えられる安心材料もあります。
社長や責任者の顔が見える。
地域で長く事業をしている。
転勤がない。
職場の人間関係が見えやすい。
一人ひとりを見てもらいやすい。
家族事情にも相談しやすい。
無理な働き方をさせない姿勢がある。
これらは、家族にとっても安心材料になります。
大切なのは、会社側が当たり前だと思っていることを言語化することです。

まとめ
求職者の家族が入社判断に影響することはあります。
特に、給与、勤務時間、休日、会社の安定性、勤務地、口コミ、職場環境、入社後の教育体制は、家族も気にしやすいポイントです。
企業側は、求職者本人だけに魅力を伝えるのではなく、家族にも説明しやすい情報を整える必要があります。
会社情報が少ない、条件が曖昧、入社後の流れが見えない状態では、本人が前向きでも家族の不安で辞退につながることがあります。
内定辞退を減らしたい、求職者や家族に安心してもらえる採用情報を整えたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、求人情報・採用ページ・内定後フォローまで一緒に整理していければと思います。
