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面接日程は決まっている。
カレンダーにも入っている。
担当者にも共有済み。
それなのに、当日になって来ない。前日に辞退される。直前に日程変更が入る。
この状態で見るべき数字が、面接実施率です。
面接実施率 = 面接実施数 ÷ 面接設定数 × 100
たとえば、30件面接設定して、実際に面接できたのが21件なら、面接実施率は70%です。
面接設定率が高くても、面接実施率が低ければ採用活動は進みません。
面接実施率を改善するには、面接日程を決めた後のフォローが重要です。
面接実施率が下がる理由
面接実施率が下がる理由は、一つではありません。
応募者の予定が変わることもあります。
他社の選考が進むこともあります。
求人内容を見返して迷うこともあります。
会社情報を検索して不安になることもあります。
面接場所や服装が分からず、心理的なハードルが上がることもあります。
エン・ジャパンの調査では、面接辞退理由として「応募後に再考し、希望と異なると判断したため」が41%、「他社で選考が進んだ・内定を得たため」が35%、「ネット上で良くない評判やウワサを知ったため」が21%でした。面接日程が決まってからも、応募者は比較と再検討を続けています。
つまり、日程を決めたら終わりではありません。
面接日までに、応募者の不安を減らし、面接に行く理由を保つ必要があります。
面接実施率を下げる会社の動き
面接実施率が低い会社では、面接日程を決めた後の接点が少ないことが多いです。
| 状態 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 日程決定後に連絡がない | 応募者の優先度が下がる |
| 面接案内が簡素 | 当日の不安が残る |
| 面接日が遠い | 他社が先に進む |
| 会社情報が少ない | 検索後に不安になる |
| 日程変更しづらい文面 | 連絡せず辞退される |
| 現場面接官の情報がない | 誰と話すか分からず緊張が強まる |
面接実施率を上げるには、面接に向けた接点を設計する必要があります。
面接案内は「予定表」ではなく「不安解消」
面接案内は、日時と場所だけ送ればよいわけではありません。
応募者が安心して来られるように、必要な情報をまとめます。
| 面接案内に入れる項目 | 理由 |
|---|---|
| 面接日時 | 予定の確認 |
| 所要時間 | 前後の予定を組みやすい |
| 住所・アクセス | 道迷いを防ぐ |
| 駐車場・入口 | 到着時の不安を減らす |
| 担当者名 | 誰を訪ねるか分かる |
| 持ち物 | 忘れ物不安を減らす |
| 服装 | スーツか私服か迷わない |
| 面接内容 | 何を話すかイメージできる |
| 緊急連絡先 | 遅刻・迷った時に連絡できる |
求職者にとって、初めて行く会社は少し緊張します。
特に中小企業の場合、ビルの入口が分かりにくい、駐車場の場所が分かりにくい、受付がないということもあります。
企業側にとって当たり前の情報ほど、応募者には丁寧に伝えるべきです。
前日リマインドで志望度を落とさない
前日リマインドは、面接実施率改善に役立ちます。
ただし、目的は出席確認だけではありません。
面接前日の不安を減らすこと。
企業がきちんと対応している印象を持ってもらうこと。
日程変更がある場合に連絡しやすくすること。
この3つが大切です。
文面は、次のような形が使いやすいです。
「明日は予定通りお待ちしております。場所が分かりにくい場合や、到着が遅れそうな場合は下記番号までご連絡ください。当日は仕事内容や働き方についても詳しくお話しできればと思っております。」
このように、確認と安心感をセットで伝えます。
圧をかけるような文章ではなく、連絡しやすい文章にすることが重要です。
面接日までの期間を短くする
面接実施率を改善するには、面接日までの期間も見直します。
応募から面接まで1週間以上空くと、その間に他社の選考が進む可能性があります。
もちろん、現場責任者や社長の予定が合わないこともあります。
ただ、採用難易度が高い職種ほど、選考スピードは重要です。
Google re:Workでも、候補者にタイムリーな最新情報を提供し、コミュニケーションを改善することが応募者体験に関係するとされています。面接日程が遠い場合ほど、途中連絡を入れるべきです。
候補者フォローで伝えるべきこと
面接前の候補者フォローでは、応募者が気にしていそうな点を先回りして伝えます。
仕事内容。
働き方。
職場の雰囲気。
未経験者の教育。
面接で話す内容。
入社後の流れ。
たとえば、未経験者採用なら「当日は経験よりも、仕事内容への不安や働き方の希望を中心にお話しできればと思います」と伝えるだけで、面接への心理的ハードルが下がります。
経験者採用なら「これまでのご経験と、今回お任せしたい業務内容のすり合わせができればと思っています」と伝えると、面接の目的が分かりやすくなります。
面接実施率は媒体別・職種別に見る
面接実施率は、全体だけでなく媒体別・職種別に見ます。
アルバイト採用ではドタキャンが多い。
正社員採用では前日辞退が多い。
営業職は他社選考で辞退されやすい。
事務職は応募数が多いが面接前に迷いが出やすい。
特定媒体からの応募は面接実施率が低い。
このように傾向が出ることがあります。
面接実施率が低い媒体や職種は、求人内容と応募者の期待値がズレている可能性もあります。面接前フォローだけでなく、求人原稿の見直しも必要です。
まとめ

面接実施率を改善するには、面接日程を決めた後の対応が重要です。
面接案内を丁寧に送る。
面接日までの期間を短くする。
前日リマインドを送る。
日程変更しやすい文面にする。
候補者の不安を先回りして減らす。
媒体別・職種別に実施率を見る。
面接設定できた時点で安心してしまう会社は少なくありません。
しかし、求職者は面接日まで他社と比較し続けています。
面接実施率が低い企業様は、日程調整後のフォローを見直してみてください。面接に来てもらう仕組みを作ることは、採用成果を上げるうえで欠かせない工程です。
