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採用管理が属人的になっている会社では、月末になるとこうなりがちです。
「今月、応募って何件でしたっけ」
「面接は何人しましたか」
「どの媒体から入社につながりましたか」
「先月より良くなっているんですか」
この質問にすぐ答えられない場合、採用ダッシュボードを作るべきです。
採用ダッシュボードとは、採用活動の状況を一覧で見える化する管理表です。
特別なシステムを入れなくても、最初はGoogleスプレッドシートやExcelで構いません。大切なのは、採用活動を「担当者の記憶」ではなく「数字」で見られる状態にすることです。
求人広告掲載件数は2026年6月時点で全体2,535,229件、前年同月比6.4%増とされています。求人が多い環境では、どの媒体に出したかだけでなく、どの媒体が面接・入社につながっているかを見える化する必要があります。
採用ダッシュボードで最初に見るべき項目
採用ダッシュボードに入れる項目は、最初から多すぎると続きません。
まずは、毎月この数字が見られれば十分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用職種 | 営業、事務、介護、警備など |
| 採用目標人数 | 今月・今期で何人必要か |
| 応募数 | 何件応募が来たか |
| 面接設定数 | 何人と日程調整できたか |
| 面接実施数 | 実際に何人面接できたか |
| 内定数 | 何人に内定を出したか |
| 内定承諾数 | 何人が承諾したか |
| 入社数 | 実際に入社した人数 |
| 採用費 | 媒体費・紹介料など |
| 入社単価 | 採用費 ÷ 入社数 |
この10項目があれば、採用活動の大枠は見えます。
媒体別に見ないと判断を間違える
採用ダッシュボードでは、媒体別の管理が重要です。
応募数だけを見ると、A媒体が良く見えることがあります。
しかし、実際にはA媒体からの応募は多いが面接につながらない。
B媒体は応募数は少ないが入社率が高い。
C媒体は応募単価は高いが、経験者が多い。
このようなことはよくあります。
| 媒体 | 応募数 | 面接実施数 | 内定数 | 入社数 | 採用費 | 入社単価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A媒体 | 50 | 6 | 1 | 0 | 100,000円 | – |
| B媒体 | 18 | 10 | 3 | 1 | 120,000円 | 120,000円 |
| C媒体 | 8 | 6 | 2 | 1 | 150,000円 | 150,000円 |
この表を見ると、A媒体は応募数だけなら良く見えます。
しかし、入社につながっていません。
採用ダッシュボードでは、応募数ではなく、面接・内定・入社まで見ることが重要です。
人事部が毎月見るべき率
人数だけでなく、率も見る必要があります。
| 率 | 計算方法 | 見る意味 |
|---|---|---|
| 面接設定率 | 面接設定数 ÷ 応募数 | 応募後対応が機能しているか |
| 面接実施率 | 面接実施数 ÷ 面接設定数 | ドタキャン・辞退が多くないか |
| 内定率 | 内定数 ÷ 面接実施数 | 採用基準に合う応募者がいるか |
| 内定承諾率 | 承諾数 ÷ 内定数 | 魅力づけ・条件提示ができているか |
| 入社率 | 入社数 ÷ 応募数 | 採用全体の効率を見る |
| 入社単価 | 採用費 ÷ 入社数 | 費用対効果を見る |
この率があると、月ごとの比較がしやすくなります。
応募数が増えたのに入社数が増えていない。
面接設定率が下がっている。
内定率が上がったが承諾率が下がっている。
こうした変化を見つけられます。
ダッシュボードには辞退理由も入れる
数字だけでは分からない情報もあります。
それが辞退理由です。
応募後連絡が取れない。
日程が合わない。
他社で決まった。
給与条件が合わない。
仕事内容が希望と違う。
勤務地が遠い。
家族に反対された。
面接後に志望度が下がった。
辞退理由は、採用改善のヒントになります。
Google re:Workでは、応募者体験について、応募受付から内定連絡までの一連のやり取りが候補者の企業イメージや内定承諾判断に影響すると説明されています。数字だけではなく、候補者がどこで不安になったかを残すことも大切です。
ダッシュボードを作って終わりにしない
採用ダッシュボードでよくある失敗は、作って終わることです。
表はある。
数字も入力している。
でも、誰も見ていない。
改善会議をしていない。
次月のアクションに落ちていない。
これでは意味がありません。
採用ダッシュボードは、毎月の採用会議で使うべきです。
今月の目標に対して進捗はどうか。
どの媒体が入社につながっているか。
どこで歩留まりが悪いか。
来月は何を改善するか。
経営層に何を判断してもらうか。
ここまで話して初めて、ダッシュボードが機能します。

まとめ
採用ダッシュボードは、採用活動を見える化するための道具です。
中小企業でも、最初はExcelやGoogleスプレッドシートで十分です。
採用職種、目標人数、応募数、面接設定数、面接実施数、内定数、承諾数、入社数、採用費、入社単価を毎月見るだけでも、採用活動の課題は見えやすくなります。
大切なのは、応募数だけで判断しないことです。
媒体別、職種別、工程別に数字を見ることで、改善すべき場所が分かります。
採用ダッシュボードを作りたい、採用数字を毎月管理したい、媒体別の効果を入社まで見たい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
採用管理表・KPI設計・月次改善まで一緒に整理していければと思います。
