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「面接までは進むのに辞退される」
「内定を出しても承諾されない」
「面接で何を改善すればよいのか分からない」
採用活動をしていると、こうしたご相談をいただくことがあります。
応募が来て、面接日程も決まり、実際に面接もできている。それなのに、面接後に辞退される。内定を出しても返事が来ない。こうした場合、求人条件や応募者の問題だけではなく、面接の場で求職者の志望度が下がっている可能性があります。
企業側にとって面接は、応募者を見極める場です。経験、スキル、人柄、勤務条件、定着可能性を確認することは大切です。
ただし、面接は企業が一方的に選ぶ場ではありません。求職者も会社を見ています。
面接官の態度はどうか。
話し方は丁寧か。
自分の話をきちんと聞いてくれるか。
仕事内容の説明は分かりやすいか。
質問しやすい雰囲気か。
この会社で働くイメージが湧くか。
求職者は、面接中の一つひとつの対応を見ながら「この会社で働きたいか」を判断しています。
アイデムの2025年7月調査では、応募後に選考辞退を検討する企業の対応として「連絡が遅い」が42.4%で最多でしたが、次いで「従業員の態度が悪い」41.2%、「不適切な発言をされた」34.2%も高い割合でした(※1)。つまり、企業側の態度や発言は、選考辞退に直結する可能性があります。
求職者は面接官を通じて会社全体を見ている
求職者にとって、面接官は会社の代表です。
面接官の話し方が丁寧であれば、「この会社は人を大切にしていそう」と感じます。逆に、面接官が高圧的だったり、雑な対応だったりすると、「入社後も同じように扱われるのではないか」と不安になります。
企業側は「たまたま面接官の対応が悪かっただけ」と思うかもしれません。しかし、求職者からすると、その面接官が会社そのものに見えます。
特に中小企業では、社長や現場責任者が面接を担当することも多いです。その場合、面接官の印象はより強く残ります。良くも悪くも、面接の空気がそのまま会社の印象になります。
選ばれない面接官に共通する態度
面接で求職者の志望度を下げてしまう態度には、いくつか共通点があります。
| 面接官の態度 | 求職者が感じること |
|---|---|
| 履歴書を読んでいない | 自分に関心がない会社だと感じる |
| 面接開始時間に遅れる | 時間を大切にしていない会社だと感じる |
| 高圧的に質問する | 入社後も詰められそうだと感じる |
| 話を遮る | 意見を聞いてもらえない会社だと感じる |
| 会社説明が雑 | 入社後のイメージが湧かない |
| 質問に曖昧に答える | 不安が残る |
| 現場や社員の不満を話す | 職場環境に不安を感じる |
| 合否連絡の時期を伝えない | 選考に不信感を持つ |
どれも小さなことに見えるかもしれません。しかし、求職者はこうした違和感を積み重ねて判断しています。
面接では「見極め」と「魅力づけ」の両方が必要
面接では、応募者を見極めることが必要です。ただ、見極めだけに偏ると、求職者の志望度は下がりやすくなります。
たとえば、質問ばかりして会社説明がほとんどない面接です。
「なぜ応募しましたか」
「前職を辞めた理由は何ですか」
「長く働けますか」
「土日は出られますか」
「残業はできますか」
確認すべき内容ではありますが、これだけでは求職者にとっては評価されるだけの時間になります。求職者は「この会社で働く理由」を持てないまま面接が終わります。
面接では、企業側も伝えるべきです。
どんな仕事なのか。
どんな人が働いているのか。
入社後はどう教えるのか。
この仕事の面白さは何か。
大変な部分は何か。
どんな人が活躍しているのか。
会社として大切にしている考え方は何か。
求職者は、面接で会社のリアルを知りたいと思っています。見極めと同じくらい、会社を理解してもらう時間が必要です。
中小企業が面接で意識すべきこと
中小企業は、大手企業ほど知名度や福利厚生で勝てないことがあります。ただ、中小企業には中小企業の良さがあります。
社長との距離が近い。
現場の雰囲気が見えやすい。
仕事の幅が広い。
意見を聞いてもらいやすい。
転勤が少ない。
地域で長く働ける。
一人ひとりを見てもらいやすい。
こうした魅力は、面接で伝えないと求職者には分かりません。
求人票だけでは伝わらない会社の雰囲気を、面接官が自分の言葉で伝えることが大切です。きれいな言葉で話す必要はありません。むしろ、現場のリアルな話の方が伝わることもあります。
面接官が整えるべき基本
選ばれる面接にするためには、まず基本を整える必要があります。
面接前に履歴書や応募情報を確認する。
面接開始時間を守る。
最初に応募へのお礼を伝える。
面接の流れを説明する。
質問だけでなく会社説明も行う。
求職者の質問時間を確保する。
条件や仕事の大変な部分も正直に伝える。
最後に今後の流れを伝える。
これは難しいことではありません。ただ、実際にはできていない会社も多いです。
面接の質は、面接官の話術だけで決まるものではありません。準備、態度、説明、聞く姿勢の積み重ねで決まります。

まとめ
面接で求職者が見ているのは、会社側の態度です。
面接官の話し方。
説明の丁寧さ。
質問への答え方。
時間の守り方。
求職者への接し方。
会社の雰囲気。
求職者は、面接を通じて「この会社で働いて大丈夫か」を判断しています。
採用では、企業が求職者を選ぶだけではありません。求職者からも選ばれています。
面接後の辞退が多い、内定承諾率が低い、面接官によって対応にばらつきがある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、求人広告・応募後対応・面接設計まで一緒に整理していければと思います。
