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公開日:2026.08.15 更新日:2026.11.03 [採用]

求職者の期待値を調整する採用とは?良いことだけを伝える危険性

本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。

「応募を増やしたいので、できるだけ良く見せたい」
大変な部分を書くと応募が減るのではないか」
面接では会社の良いところを伝えた方がいいと思っている」

採用活動では、このように考える企業様も多いです。

もちろん、会社の魅力を伝えることは大切です。求職者に選ばれるためには、自社で働くメリットをしっかり伝える必要があります。

ただ、良いことだけを伝える採用には危険があります。

求人では良さそうに見えた。
面接では働きやすいと言われた。
未経験でも大丈夫と言われた。
でも、入社してみると想像と違った。

このような状態になると、早期離職や不満につながります。

採用で大切なのは、期待値を上げることだけではありません。求職者の期待値を適切に調整することです。

この記事では、求職者の期待値を調整する採用とは何か、良いことだけを伝える危険性についてお伝えします。

期待値調整とは何か

期待値調整とは、求職者が入社前に持つイメージと、入社後の現実のズレをできるだけ小さくすることです。

どんな仕事なのか。
何が大変なのか。
どんな人が向いているのか。
最初に何を覚えるのか。
どのように評価されるのか。
どんな職場環境なのか。
どこまで柔軟に働けるのか。

これらを正しく伝えることで、求職者は現実に近いイメージを持ったうえで応募・入社を判断できます。

マイナビの組織定着に関する研究調査では、採用前のオンボーディング施策として、求職者にリアルな情報を開示する「リアリスティック・ジョブ・プレビュー」が有効だと整理されています。さらに、採用時に職務内容や評価制度などの実態を正確に伝えることが、入社後の理想と現実の悪いギャップを抑えるとされています。

つまり、採用段階でリアルな情報を伝えることは、応募を減らす行為ではなく、定着につながる採用設計です。

良いことだけを伝えると何が起きるのか

良いことだけを伝える採用では、求職者の期待値が必要以上に上がります。

「未経験でもすぐ活躍できそう」
人間関係がすごく良さそう」
残業はほとんどなさそう」
仕事は簡単そう」
入社後は丁寧に教えてもらえそう」

しかし、入社後の現実がそこまで整っていない場合、ギャップが起きます。

最初は覚えることが多かった。
思ったより忙しかった。
残業が発生する日もあった。
教育担当が忙しく、十分に教えてもらえなかった。
職場に合わない人もいた。
仕事内容に大変な部分があった。

この時、求職者は「聞いていた話と違う」と感じます。

大切なのは、会社を悪く見せることではありません。良い面と大変な面をバランスよく伝えることです。

「聞いていた話と違う」と言われる会社の特徴は『入社後に「聞いていた話と違う」と言われる会社の特徴』で詳しく解説しています。

期待値を調整しない採用のリスク

期待値を調整しない採用には、いくつかのリスクがあります。

起きること企業への影響
入社後ギャップ不満や早期離職につながる
早期離職採用費・教育工数が無駄になる
現場の負担増既存社員が再教育・穴埋めをする
口コミ悪化「聞いていた話と違う」と書かれる可能性
採用単価上昇再募集に費用がかかる
社内不信採用担当と現場の認識ズレが強まる

応募を増やすために良く見せすぎた結果、入社後に辞められてしまうと、採用活動全体としては失敗です。

採用は入社がゴールではありません。定着して初めて成果になります。

求人原稿で期待値を調整する方法

求人原稿では、魅力だけでなく、現実的な情報を入れることが大切です。

たとえば、以下のような書き方です。

「未経験歓迎」だけではなく、「最初は先輩の補助から始め、1か月ほどかけて基本業務を覚えていただきます」と書く。

「働きやすい職場」だけではなく、「繁忙時間帯は忙しくなりますが、分からないことは近くの社員にすぐ確認できます」と書く。

「残業少なめ」だけではなく、「通常月は月〇時間程度、繁忙期は〇時間程度になることがあります」と書く。

「シフト相談可」だけではなく、「希望休は月ごとに確認しています。ただし土日どちらかの勤務をお願いする場合があります」と書く。

このように書くことで、求職者は入社後の現実を想像しやすくなります。

求人原稿で応募数が変わる理由は『求人原稿で応募数が変わる理由』で詳しく解説しています。

面接で期待値を調整する方法

面接では、求人原稿では伝えきれない部分を補足します。

この仕事の面白さ。
この仕事の大変な部分。
入社後につまずきやすいこと。
最初の1か月の流れ。
活躍している人の特徴。
合わない可能性がある人の特徴。
評価や昇給の考え方。
現場の雰囲気。

面接で大切なのは、求職者を怖がらせることではありません。現実を知ったうえで、自分に合うか判断してもらうことです。

たとえば、「この仕事は最初に覚えることが多いので、最初の2週間は少し大変だと思います。ただ、最初から一人で任せることはなく、先輩が横について進めます」と伝えれば、求職者は安心しながら現実を理解できます。

求職者が「合わない」と感じる面接の共通点は『求職者が「この会社は合わない」と感じる面接の共通点』で詳しく解説しています。

中小企業が期待値調整で意識すべきこと

中小企業では、大手企業ほど制度や研修が整っていないこともあります。

だからこそ、できることとできないことを正直に伝えることが重要です。

大手のような研修制度はないが、現場で近い距離で教える。
福利厚生は多くないが、休みの相談はしやすい。
分業は細かくないが、幅広い仕事に関われる。
人数は少ないが、社長や責任者との距離が近い。

これらは、見方を変えれば中小企業の魅力です。

良く見せるのではなく、等身大で伝えることが大切です。

期待値を調整する採用のポイント|良い面と大変な面をバランスよく伝える

「採用HP作成」だけでなく、採用活動全体を見直したい場合は 採用設計・基盤構築支援 をご覧ください。

まとめ

求職者の期待値を調整する採用とは、良い面だけでなく、仕事の現実も正しく伝える採用です。

良いことだけを伝えると、応募は増えるかもしれません。しかし、入社後にギャップが大きければ、早期離職につながります。

求人原稿、面接、条件提示、内定後フォローの中で、良い面と大変な面をバランスよく伝えることが重要です。

採用で大切なのは、応募者を集めることだけではありません。入社後に納得して働き続けてもらうことです。

求人や面接でどこまで伝えるべきか、早期離職を防ぐ採用設計に悩んでいる企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、求人原稿・面接設計・期待値調整まで一緒に整理していければと思います。

参考データ

この記事を書いた人

宮原健太

宮原健太

役職:代表取締役

経験:約4年間、求人広告代理店にて営業・広告運用・制作業務、および採用RPO・BPO業務に従事。大手〜中小企業など幅広く100社ほどの企業の採用を担当

この記事の内容を、自社の採用に当てはめて考えたい方へ

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