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採用サイトに社員インタビューを載せている会社は増えています。
ただ、実際に読んでみると、少しもったいないものもあります。
「やりがいがあります」
「風通しの良い職場です」
「未経験でも安心です」
「先輩が優しく教えてくれます」
「成長できる環境です」
悪い内容ではありません。
ただ、これだけだと求職者の不安にはあまり答えられていません。
社員インタビューは、会社を良く見せるための記事ではありません。
求職者が「自分がここで働いたらどうなるか」を想像するための材料です。
つまり、採用に活かす社員インタビューでは、きれいな言葉よりも具体的な話が必要です。
社員インタビューの役割
社員インタビューの役割は、求人原稿では伝えきれないリアルを補うことです。
求人原稿では、仕事内容や条件を整理して伝えます。
社員インタビューでは、実際に働く人の目線で仕事を伝えます。
たとえば、
なぜ入社したのか。
最初に不安だったことは何か。
入社後、どのように仕事を覚えたのか。
どんな時に大変だと感じるのか。
どんな時にやりがいを感じるのか。
どんな人が向いているのか。
入社前に知っておいた方がよいことは何か。
こうした情報は、求職者にとってかなり参考になります。
アイデムの調査では、求人応募前に企業のホームページを探す人が32.4%、企業の口コミを探す人が19.1%いました。社員インタビューは、求職者が会社を調べる時の重要な判断材料になります。
ありがちな社員インタビューの失敗
社員インタビューでよくある失敗は、会社目線の内容になりすぎることです。
会社の良いところだけを語る。
抽象的な言葉が多い。
全社員が同じようなことを言っている。
仕事の大変な部分が出てこない。
応募につながる導線がない。
これでは、採用には活きにくいです。
求職者が知りたいのは、「本当に自分に合うか」です。
良いところだけではなく、大変なところも含めて知りたい。
未経験から入った人がどう慣れたのか知りたい。
どんな人なら続きやすいのか知りたい。
面接前に何を準備すればよいのか知りたい。
そこに答える記事にする必要があります。
人事が設計すべき質問
社員インタビューを採用に活かすなら、質問設計が大切です。
| 質問 | 伝えられること |
|---|---|
| 入社前はどんな不安がありましたか | 求職者の不安に寄り添える |
| 入社の決め手は何でしたか | 応募・承諾の後押しになる |
| 最初の1か月はどんな仕事をしましたか | 入社後の流れが見える |
| 仕事で大変だったことは何ですか | リアルさが出る |
| それをどう乗り越えましたか | 教育体制や周囲の支援が伝わる |
| どんな時にやりがいを感じますか | 仕事の魅力が伝わる |
| どんな人が向いていると思いますか | ミスマッチ防止になる |
| 入社前に知っておいてほしいことはありますか | 期待値調整ができる |
特に「大変だったこと」と「どう乗り越えたか」は重要です。
大変な話だけだと不安になります。
良い話だけだと信頼されません。
大変なことと支援体制をセットで伝えることで、求職者は現実的に判断できます。
職種別に聞く内容を変える
社員インタビューは、全職種で同じ質問にしない方がよいです。
営業職なら、目標、商談、顧客対応、評価制度。
事務職なら、正確性、電話対応、社内連携、繁忙期。
介護職なら、利用者様との関わり、身体的負担、夜勤、資格取得。
警備職なら、現場環境、研修、年齢層、待機時間。
飲食店なら、ピークタイム、シフト、人間関係、接客。
求職者が不安に思うことは、職種ごとに違います。
社員インタビューは、職種ごとの不安に答える内容にするべきです。
採用導線まで設計する
社員インタビューは、記事を載せて終わりではありません。
どこで見てもらうか。
見た後にどこへ進んでもらうか。
ここまで設計する必要があります。
| 掲載場所 | 使い方 |
|---|---|
| 採用サイト | 職種紹介ページからリンクする |
| 求人広告 | 会社紹介欄から誘導する |
| 面接案内メール | 面接前に読んでもらう |
| 内定後フォロー | 入社前の不安解消に使う |
| SNS | 短く切り出して発信する |
| スカウト文面 | 候補者に会社理解の材料として送る |
特に面接前に送る使い方は有効です。
「当日は仕事内容について詳しくお話しします。事前にこちらの記事もご覧いただくと、働くイメージがつかみやすいと思います」
このように案内すれば、面接前の理解が深まります。
Google re:Workでは、候補者に対してタイムリーに情報提供することや、コミュニケーションを改善することが応募者体験に関係するとされています。社員インタビューも、面接前や内定前の情報提供として活用できます。
数字で効果を見る
社員インタビューの効果は、感覚だけでなく数字でも見ます。
記事の閲覧数。
平均閲覧時間。
求人ページへの遷移。
応募ボタンクリック。
面接前の閲覧有無。
内定承諾率。
面接時の感想。
「社員インタビューを読んで応募しました」
「働く人の雰囲気が分かって安心しました」
「大変な部分も書かれていて信頼できました」
こうした声も効果測定の材料になります。
まとめ

社員インタビューを採用に活かすには、きれいな会社紹介で終わらせないことが大切です。
求職者が知りたいのは、入社後のリアルです。
入社理由。
最初の不安。
仕事の覚え方。
大変だったこと。
乗り越え方。
やりがい。
向いている人。
入社前に知っておくべきこと。
これらを質問に入れることで、社員インタビューは応募前・面接前・内定前の不安を減らすコンテンツになります。
社員インタビューを作るなら、記事単体で終わらせず、求人広告、採用サイト、面接案内、内定後フォローまでつなげて活用してみてください。
