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採用広報は、始めるより続ける方が難しいです。
最初はやる気があります。
採用ブログを書こう。
社員インタビューを載せよう。
SNSで会社の雰囲気を発信しよう。
現場の写真も撮ろう。
そう決めても、数週間後には更新が止まっている。
理由は単純です。
人事は忙しいからです。
応募者対応、面接調整、求人原稿の修正、現場確認、内定者フォロー、入社手続き。そこに採用広報まで加わると、どうしても後回しになります。
採用広報が続かないのは、担当者のやる気がないからではありません。続ける仕組みがないからです。
採用広報が止まる会社の共通点
採用広報が続かない会社には、共通点があります。
| 止まる理由 | 起きていること |
|---|---|
| ネタが決まっていない | 毎回ゼロから考える |
| 担当者が1人だけ | 忙しいと止まる |
| 現場協力がない | 写真や情報が集まらない |
| 完璧を求めすぎる | 公開まで時間がかかる |
| 効果が見えない | 続ける意味を感じにくい |
| 採用計画と連動していない | 何のために発信するか曖昧 |
特に多いのは、担当者任せになっているケースです。
「人事がSNSをやる」
「採用担当がブログを書く」
「時間がある時に更新する」
これでは続きません。
採用広報は、気合いではなく運用で続けるものです。
発信テーマを先に決める
採用広報を続けるには、毎回ネタを考えない状態にすることが大切です。
先にテーマを決めておきます。
たとえば、月4本発信するなら、次のように固定します。
| 週 | 発信テーマ |
|---|---|
| 第1週 | 仕事内容紹介 |
| 第2週 | 社員インタビュー |
| 第3週 | 教育・研修・入社後の流れ |
| 第4週 | 職場の雰囲気・会社の取り組み |
このように枠を決めるだけで、発信しやすくなります。
SNSなら、さらに小さくできます。
月曜は現場写真。
水曜は社員の一言。
金曜は求人紹介。
月末は採用担当からのお知らせ。
内容を毎回ゼロから考えないことが、継続のコツです。
現場から素材を集める仕組み
採用広報は、人事だけでは作れません。
仕事内容のリアル。
職場の雰囲気。
社員の声。
仕事の大変な部分。
成長した瞬間。
お客様から言われた言葉。
こうした素材は、現場にあります。
ただし、現場に「何かネタください」と言っても集まりません。
依頼は具体的にする必要があります。
「今週、仕事中の写真を1枚送ってください」
「新人さんに教えている場面があれば教えてください」
「最近うれしかったお客様の言葉を1つください」
「未経験者が最初につまずく作業を教えてください」
「この仕事に向いている人を一言で教えてください」
このくらい小さく依頼すると、現場も協力しやすくなります。
完璧な発信を目指さない
採用広報が続かない会社は、1本1本を完璧にしようとしすぎることがあります。
文章をきれいにしすぎる。
写真を撮り直しすぎる。
社内確認に時間がかかる。
誰に向けているか分からなくなる。
公開前に熱量が下がる。
もちろん、誤字脱字や法的に問題のある表現、個人情報には注意が必要です。
ただ、採用広報で大切なのは、きれいな文章よりも、求職者が知りたい情報があることです。
アイデムの調査では、応募前に企業のホームページを探す人が32.4%、口コミを探す人が19.1%いました。求職者は、会社のリアルな情報を探しています。
完璧な記事を年に数本出すよりも、必要な情報を継続的に届ける方が採用には活きやすいです。
効果測定は簡単でよい
採用広報を続けるには、効果を見えるようにすることも大切です。
ただし、最初から細かく分析しすぎる必要はありません。
まず見るべき数字は、次の程度で十分です。
| 指標 | 見ること |
|---|---|
| 表示回数 | 見られているか |
| クリック数 | 興味を持たれているか |
| 採用サイト流入 | 求人や会社情報につながっているか |
| 応募数 | 直接・間接的に応募があるか |
| 面接時の反応 | 候補者が見ていたか |
| 内定者の声 | 入社判断に影響したか |
Search Consoleでは、Google検索でのクリック数や表示回数、CTR、検索クエリを確認できます。採用ブログや採用ページがどの検索語句で見られているかを把握するには有効です。
「この記事から応募が来た」だけではなく、「面接で記事を読んだと言われた」「内定者が社員インタビューを見ていた」という反応も記録しておくと、社内に説明しやすくなります。
採用広報を続ける運用ルール
採用広報を続けるには、ルールを決めます。
月に何本出すか。
誰が素材を集めるか。
誰が文章にするか。
誰が確認するか。
どこに掲載するか。
どの数字を見るか。
採用計画とどう連動させるか。
ここを決めずに始めると、必ず止まりやすくなります。
おすすめは、最初から大きく始めないことです。
月1本の社員インタビュー。
月2本の採用ブログ。
週1回のSNS投稿。
このくらいでも十分です。続かない発信を増やすより、続けられる量から始める方がよいです。
まとめ

採用広報が続かない理由は、担当者のやる気不足ではありません。
ネタが決まっていない。
現場協力がない。
担当者に集中している。
完璧を求めすぎている。
効果測定ができていない。
採用計画とつながっていない。
こうした仕組みの問題です。
採用広報を続けるには、発信テーマを決め、現場から素材を集め、無理のない頻度で運用し、最低限の数字を見ることが大切です。
採用広報は、一度の投稿で大きく成果が出るものではありません。求職者が会社を知り、安心し、応募や内定承諾を判断するための情報を積み上げる活動です。
まずは月1本でもよいので、求職者が本当に知りたい情報を出し続ける仕組みを作ってみてください。
