本記事のテーマに関連するサービスとして、株式会社ネオストナルでは採用支援サービスを提供しています。
「来月までに2名ほしいです」
「できれば早めに採用したいです」
「良い人がいれば採用したいです」
採用の相談でよく出る言葉です。
ただ、人事責任者や採用責任者の立場で考えると、このままでは採用目標としては少し弱いです。
なぜなら、必要人数だけでは採用活動を管理できないからです。
2名採用したいなら、何件応募が必要なのか。
何人と面接する必要があるのか。
何人に内定を出す必要があるのか。
いつまでに応募を集める必要があるのか。
どの媒体・チャネルを使うのか。
誰が面接するのか。
ここまで落とし込んで、初めて採用目標になります。
採用目標とは、「何人採用したいか」だけではありません。
「いつまでに、どの職種を、どの条件で、どの工程数で採用するか」まで決めることです。
先に決めるのは応募数ではなく必要人数

採用活動では、応募数を目標にしがちです。
「月20応募ほしい」
「応募数を前月比で増やしたい」
「媒体からの応募を増やしたい」
もちろん、応募数は重要です。
ただ、応募数は目的ではありません。目的は、必要な人材に入社してもらうことです。
そのため、採用目標は次の順番で決めます。
- 事業上、何人必要か
- いつまでに必要か
- どの職種・雇用形態か
- どんな人材が必要か
- 過去の歩留まりから必要応募数を逆算する
- 採用チャネルと予算を決める
この順番を間違えると、「応募は来たけど採用できない」という状態になりやすくなります。
採用目標を逆算する考え方
たとえば、3か月後までに事務職を1名、営業職を2名採用したいとします。
このとき、職種ごとに採用難易度は違います。
事務職は応募が集まりやすいが、応募過多になりやすい。
営業職は応募数が少なく、内定承諾まで時間がかかりやすい。
経験者採用は応募数が少なくなりやすい。
未経験採用は応募数は増えやすいが、教育体制が必要。
つまり、全職種で同じ応募数目標にしてはいけません。
必要なのは、職種ごとの逆算です。
このように見ると、同じ採用活動でも必要な応募数が変わります。
採用目標を立てるときは、職種ごとに分けることが重要です。
過去実績がない会社はどうするか
中小企業では、過去の採用データが残っていないこともあります。
応募数は分かるが、面接数が分からない。
内定数は覚えているが、承諾率が分からない。
媒体別の成果を記録していない。
辞退理由を残していない。
この場合は、最初から完璧な逆算はできません。
まずは仮置きでよいです。
応募から面接実施まで40%。
面接から内定まで25%。
内定承諾率50%。
このように仮の数字を置いて、採用活動を始めます。
そして、毎月実績を見ながら修正します。
採用目標は、一度決めたら終わりではありません。
実績を見ながら、現実に合わせて更新するものです。
採用目標を立てるときに見る外部環境
採用目標は、自社都合だけで決めてはいけません。
市場環境も見る必要があります。
2026年6月の求人広告掲載件数は全体で2,535,229件、前年同月比6.4%増と公表されています。求人広告が多い状態では、求職者は多くの求人を比較しています。自社の採用目標を達成するには、競合求人も踏まえて計画を立てる必要があります。
また、応募後の対応スピードも目標達成に影響します。
アイデムの調査では、応募後に企業からの連絡が遅いと選考辞退を検討する人が42.4%とされています。必要応募数を集めても、連絡が遅ければ面接につながりません。
採用目標に入れるべき項目
採用目標には、次の項目を入れると実務に落とし込みやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用職種 | どの職種を採用するか |
| 採用人数 | いつまでに何人必要か |
| 採用理由 | 欠員補充、増員、育成枠など |
| 採用ターゲット | 未経験者、経験者、若手、主婦層など |
| 必要応募数 | 過去実績や仮説から逆算 |
| 必要面接数 | 内定数から逆算 |
| 必要内定数 | 承諾率から逆算 |
| 使用チャネル | 求人媒体、人材紹介、スカウト、紹介 |
| 採用予算 | 媒体費、紹介料、制作費など |
| 担当者 | 応募対応、面接、合否判断の担当 |
この表を作るだけで、採用活動はかなり整理されます。
まとめ
採用目標は、「何人採用したいか」だけでは不十分です。
必要人数から逆算して、応募数、面接数、内定数、内定承諾数まで設計する必要があります。
採用目標を立てるときは、職種ごとに難易度を分ける。
過去の歩留まりを使う。
データがなければ仮置きで始める。
毎月実績を見て修正する。
応募後対応や面接体制まで計画に入れる。
この考え方があると、採用活動は「頑張る」ではなく「管理して改善する」ものになります。
採用目標を立てたい、必要応募数や面接数を逆算したい、採用計画を経営層に説明できる形にしたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
元求人広告代理店の目線で、採用目標・KPI設計・媒体選定まで一緒に整理していければと思います。
